シリコンバッグプロテーゼによる豊胸手術 乳腺下法、大胸筋下法、筋膜下法のメリット、デメリットは?
皆さん、こんばんはo(^o^)o
今日は名古屋で診療でした。
今日もたくさんの患者様方、僕を指名して来てくださって、本当にありがとうございました
患者様から、ラスクをいただきました
スタッフみんなでいただきました。
ありがとうございました(ラスク・ω・ちゃん)
それでは本題に入ります。
シリコンバッグプロテーゼによる豊胸手術は、プロテーゼを入れる位置によって、乳腺下法、大胸筋下法、筋膜下法の3つに分けられます。
患者様の体型、皮膚や皮下脂肪の厚み、乳腺の大きさ、皮膚の垂れ具合、希望するバストの大きさなどを考慮し、最適な方法を選択させていただきます。
以下に、それぞれの方法のメリット、デメリットについて、詳しく説明させていただきます。
・乳腺下法
乳腺と大胸筋の筋膜の間を剥離し、シリコンプロテーゼを挿入します。
乳腺と大胸筋の筋膜の間は、ルーズであるため、手術後の痛みは、他の方法に比べ、少なくて回復も早いです。
3つの方法の中で、最も浅い(表面に近い)位置にシリコンプロテーゼが入ることになります。
そのため、皮膚や皮下脂肪が薄い人、元のバストが小さい人には、乳腺下法は向いていないことがあります。
そのような人に乳腺下法でシリコンプロテーゼを入れると、薄い皮膚や乳腺のすぐ下にシリコンプロテーゼがある状態になるため、触り心地が劣ったり、特に皮膚の薄い部分にプロテーゼが波打ったように不自然になる(リップリング)ことがあります(そのような人は、大胸筋下法が向いていることが多いです)。
逆に、皮膚や皮下脂肪が厚い人、元のバストが大きい人は、乳腺下法が向いており、そのような人は、大きめのシリコンプロテーゼ(200cc以上)をいれても、動きのある、自然で軟らかいバストになることが多いです。
また、元のバストが垂れている人、加齢、妊娠、出産、授乳でバストが垂れてしまった人、バストがシワシワになってしまった人は、乳腺下法が向いていることが多いです。
バストが垂れている人は、バストの皮膚が余っているため、余っている皮膚が均一に膨らんで、綺麗なバストになるためには、一番浅い層である乳腺下にシリコンプロテーゼを入れる必要があります。
逆に、そのような垂れているバストに、大胸筋下法や筋膜下法でシリコンプロテーゼを入れると、一番シワやたるみの多い乳輪周囲の皮膚が膨らまなかったり、バストの上の方だけが膨らんで、鏡餅のような二段に膨らんだバストになってしまうことがあります(そのような状態をダブルバブルといいます)。
・大胸筋下法
大胸筋の下を剥離し、シリコンプロテーゼを挿入します。
筋肉の下を剥離するため、乳腺下法より、術後の痛みがやや強く、回復するまでの期間もやや長いです。
3つの方法の中で、最も深い位置にシリコンプロテーゼが入ることになります。
そのため、皮膚や皮下脂肪の薄い人、元のバストが小さい人は、大胸筋下法で行うことが多いです。
元のバストがAカップの人や、Aカップもないような人でも、大胸筋下法で自然で軟らかく、触り心地の良いバストが作れます。
大胸筋下法は、どちらかというと、元のバストが平坦なバストの人、垂れていないバストの人に向いており、逆に、垂れているバストには向いていません。
垂れているバストに、大胸筋下法でシリコンプロテーゼを入れると、一番シワやたるみの多い乳輪周囲の皮膚が膨らまなかったり、バストの上の方だけが膨らんで、鏡餅のような二段に膨らんだバストになってしまうことがあります(そのような状態をダブルバブルといいます)。
・筋膜下法
大胸筋の固有筋膜の下を剥離し、バッグを挿入します。
比較的歴史が浅く、新しい方法なのですが、筋膜を剥がさなければならないため、手術中、手術後の出血が多く、術後の痛みも強く、回復にも時間がかかります。
乳腺下法や大胸筋下法と比較すると、既存の膜構造と膜構造の間にシリコンプロテーゼが入らないことになるため、術後に被膜拘縮(カプセル拘縮)を起こすリスクが高くなることも考えられます。
乳腺下法や大胸筋下法に比べ、特別メリットがあるわけではないと考えています。
このため高須クリニックでは、筋膜下法で手術を行うことはまずなく、乳腺下法か大胸筋下法を選択することがほとんどです。
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