骨密度検査の目的、一番大切なのは「大腿骨頚部骨折の予防」につきます。「大腿骨頚部」つまり「股関節」が骨折すると歩行能力や生活レベルを低下させるだけでなく、生命予後を低下させると言われています。
半年毎に骨密度を検査し、骨密度の低下が見られる場合は適切な治療をおこない、骨塩量を減らさないようにしましょう。骨密度が低下しても、すぐに痛みが生じるということはありません。そのため検査を受けないでいると、よく言われる「いつの間にか骨折」の状態となります。
また骨密度の減少が顕著に見られるのは、確かに閉経後の女性ですが、男性も年齢を重ねるとともに骨密度は減少します。「大腿骨頚部骨折」の予防には骨密度検査が男女ともに必要です。
なお、私の学位論文は「骨粗鬆症性骨折患者の予後および骨密度値による骨粗鬆症診断の信頼性に関する研究」でした。臨床で多くの骨粗鬆症の患者さんを治療し、また綿密なデータを取りそれらを解析した上で言えるのは、「大腿骨頚部骨折の予防」には骨密度検査が重要ということです。