この言葉。「嘘も方便」ということわざくらいでしか聞いたことがない。
恐らくそういう人が殆どでしょう。
なので「方便」って何なのか、実は殆どの人が知らないのではなかろうか。
名越先生の最近の著「どうせ死ぬのになぜ生きるのか」は、大まかに言えば「仏教には精神を安定させるための知恵がたくさん詰まっているよ」という内容なのだが、その仏教用語の一つとしてこの「方便」という言葉が出てくるのだろうです。
「行」や「瞑想」によって自らの心を安定させた後、社会に善を施すことを「方便」というようで(←表現力の問題で誤解を生む恐れもあるので正しくは著作を読んでください)、そう考えると「嘘も方便」という言葉の重みが、今までよりも少し違うように思えたりします。
ことわざは昔からある分、今はあまり使わない単語が出てきたりするので、時にこういうこともありますね。
「四面楚歌」という言葉も、これは仏教とは関係なく中国の故事ですが、単に「周囲を敵に囲まれている」というだけの意味ではなく、その囲まれた人物・項羽にとって、「元々味方だった楚の人々が、自分を裏切って敵方につき、楚の歌を唄いながら自分を取り囲んでいる」という情景なのだそうで、ただ囲まれている以上のストーリーがあるんだそうです。
知っているようで、まだまだ知らないことだらけだなぁ。。。