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あぶさん

今年の夏の甲子園は、興南が豪打で東海大相模を下し、沖縄県勢初の優勝となりましたね。

今年も暑い夏を楽しませてくれた高校球児の皆さんには、感謝と尊敬の意を込めて


ありがとうございました


と礼を述べたいと思います。



さて、今週も甲子園熱を引きずりつつ野球マンガのお話をば。

興南の「豪打」に関連づけて、ある大打者の野球人生を綴る作品をご紹介させていただこうと思います。


あぶさん(1~96巻)

作 水島新司



ご存じの方も多いでしょう。
南海→ダイエー→ソフトバンクと南海に27歳で入団して以来、ホークス一筋に36年もの長い間球界で活躍し続けた景浦安武の野球人としての人生を描く作品です。


2010年現在では、あぶさんこと景浦安武は現役を引退しながらも連載中で、2010年のシーズン途中からホークスの2軍助監督に就任、遂に作中でも多くの人に願われ、請われていた「指導者」の側に立つことになったのです(これまでも選手兼任の打撃コーチはしてい

いつの日か「景浦監督」が誕生するかもしれませんね。


水島先生の作品では、アニメ化もされた『ドカベン』が認知度の高い作品でしょうが、この『あぶさん』は、水島先生の意志や思いが多分に盛り込まれたもので、先生の代表作を挙げるのであれば、いの一番に挙がるのは『あぶさん』でしょう。


ちなみにこの作品、日本で最も長く連載されている野球マンガですが、現在に至るまで一度も映像化はされていないとか。やはり、景浦安武という大野球人を映像にすることは難しいのかもしれませんね。
この景浦安武という野球選手は、元々代打屋(代打専門の選手)として活躍し、その後ホークスの4番に定着したのです。



ここからは、『あぶさん』で描かれた景浦安武のプロフィールを項目に分けてご紹介いたします。



◆人物


入団当初など、若い頃は酒に酔って暴れるなど粗暴な面も垣間見えるが、基本的には温厚な性格で面倒見が良い。これは歳を重ねてより顕著となった。

入団した年にリーグ優勝して以来、1999年に福岡ダイエーホークスとして優勝するまで万年Bクラスと呼ばれた不遇の約25年を中心になって支え続ける。

ホークスへの愛着も強く、契約更改では金額も見ずに一発更改、球団側にハンコを預けるなどの行為を行った他、一度クビになった後で再び南海の入団テストを受けるなどの逸話も。また、メジャーリーグに誘われた際にもホークスがまだ優勝していなかったため、断っている(優勝後も移籍することはなかった)。
打撃面では、悟りのような境地に達しており、長い現役生活とともに「超人」「鉄人」「仙人」などと呼ばれ、数々の打者がインコース打ちの参考として打撃練習を見学している。
歳を取っても身体は衰えず、長身でがっちりとした体格をしており、ファッション誌の表紙とグラビアを飾ったこともある。
多くの女性にモテるものの、結婚後は妻一筋である。


◆代打屋


入団当初からしばらくは、チャンスの場面で代打として出場し、試合を決する一打を数多く放った。本人曰くこの時に「一打席の集中力」を会得し、その後4番打者について以降もこの集中力で活躍した。一度、景浦の打撃から南海の打線が爆発、1回で2打席連続のホームランを放ったことも、この時は風呂に入っていたため、自分のものではないユニフォームを着て打ってしまった。


◆物干し竿


景浦安武の代名詞である長尺バット。

入団当初打撃に悩む中で、藤村富美男に出会い、彼と同じ長尺バットを使用するようになると打撃が開眼する。元々インコース打ちに天性の才能を持ち、長尺バット=インコースが打ちづらいという敵の意図を裏切って、長尺バットでインコースを打ち続け、「インコース打ちの神様」と呼ばれるようになった。
1990年には、TV番組でグリップが従来の物より細い物干し竿を振るとフィーリングが合い、以降はこの細いグリップの物干し竿を使用した模様。
この物干し竿は多くの強打者が景浦に貰い、試合中でも振っているが、まともに振れた選手はいない。


◆酒しぶき


景浦安武の代名詞その二。その名の通り、打席に立つ前にグリップに酒を吹きかける。急場で投手をした際には右腕にかけたこともある。


◆主だった記録


・3年連続三冠王
・首位打者4回
・ホームラン王6回
・打点王4回
(※首位打者・ホームラン王・打点王は三冠王のものを含めての回数)
・シーズン打率.401
・シーズン本塁打56本
・4打席連続ホームラン
・オールスターMVP3回
・サイクルヒット
・通算3000試合出場


などなど、とにかくとんでもない記録を出しています。「60歳で現役」という年齢もまた、とんでもない記録ですが…。ちなみに、投手の息子・景虎も安武との対戦で日本最速の時速163kmを記録しています。ホームラン王の1回は代打で獲得したというのも化物並の記録ですよね。
代打時代には1本差でホームラン王にならなかったこともありますが、この時はあわやのランニングホームラン…という場面で敵チームの捕手がタッチをためらうところで、景浦自らがミットにタッチしてアウトになったという男気溢れるエピソードがあったりしま
す。あぶさんお男気エピソードはこれ以外にもたくさんありますので、本編で読んでみてくださいね。


◆実際のホークスとの関係


作品内での引退にあわせて、実際のホークスの2009年シーズンの最終戦で景浦安武の引退セレモニーが行われ、水島新司先生が出席、秋山監督から花束を贈呈された。
また、景浦の背番号である「90」は準永久欠番となっている。


◆家族


景浦サチ子―旧姓は桂木。景浦が常連の飲み屋「大虎」店主の娘で、景浦とは南海入団前からの付き合い。会って以来一途に景浦を想い、遂に夫婦となった。誰もが「美人」と感じるほどの美人で、景浦同様歳を感じさせない容姿をしている


景浦景虎―長男。左投左打の投手で、幼少の頃から体が大きく、「怪童」「神童」と呼ばれると、中学・高校でその異名にふさわしい活躍をする。プロには近鉄に入団、以降オリックス→阪神→ソフトバンクと移籍。2008年シーズン前に結婚し、同シーズン終了後、長男・小虎が誕生。
名前の由来は上杉謙信の幼名から。


景浦夏子―長女。夏に生まれたから「夏子」と景浦が名付けた。芸能プロダクションに所属し、景浦を相手に始球式を行ったことも。



まだまだ、書きたいことは尽きませんが、これ以上書くとこれから読む人の楽しみを奪うかもしれないのでこのへんで(すでに書きすぎかもしれませんが、すいません)。


と・に・か・く! 野球マンガとしてだけでなく、野球を中心としたヒューマンドラマとしても非常に面白い作品です。長く続くには理由があるんです!!


是非ご覧になってみてください!


個人的には3年連続三冠王を賭けた一連のエピソードがオススメです。


☆GUMP☆