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六三四の剣

六三四の剣


六三四の剣 (1) (小学館文庫)/村上 もとか
¥700
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作 村上もとか


が今週のオススメマンガです。


村上もとか先生と言えば、ドラマ化された「JIN-仁-」を連想される方も多いかもしれませんが、私と同じかそれ以上の年代の人間にとって先生は『六三四の剣』の作者、という印象の方が強い方も多いのではないでしょうか。


タイトルに『剣』と入っていることからもわかるように、本作は剣道を題材とした作品です。迫力のある剣道のシーンは、今見てもトリハダものでして、胸を熱くするものがあります。


が、剣道のシーン以上に魅力的なのがストーリー。剣道マンガである以上に、『六三四の剣』は主人公・夏木六三四の生誕から高校3年までの青春を描く成長物語なのです。


悲しい出来事(ネタバレになるので詳細は割愛、読んでください本当に)や数々のライバルたちと鎬を削り、成長する六三四の姿には、心打たれることでしょう。


六三四のライバルとしては、宿命のライバルである東堂修羅の存在も大きいですが、子供の頃のガキ大将同士のケンカから始まり、兄のようでもあり、師として仰ぐこともあった大石巌の存在こそが、この作品をさらに魅力的にした要因だろうと考えられます。今後『六三四の剣』を読まれる方はこの大石巌に注目してみてください。


また、作品全体を魅力的にしている要因の一つとして、言葉があります。岩手県で生まれた六三四ですから、周りの人間を含め彼自身もセリフの大半は岩手の訛り(特に少年期)。その訛りが物語に得も言えぬぬくもりと言いますか、温かみをだしているのです。


この作品は連載当時、剣道の競技人口を増やしたと言われるほどにヒットした作品でして、アニメやゲームへのメディアミックスも行われています。そして、2008年にはSanseiR&Dさんからパチンコ化! これが素晴らしい台でして、確変中のバトルは高校時代の試合をモチーフに全面CGでオリジナルの画を描きおこされているのです。そのCGがカッコいいうえに、ここでしか見ることのできない対戦(六三四VS父・栄一郎など)を見ることもできまして、ファンにはたまらないものになっているんです。


さらに、大当り中の楽曲がまたたまらない!! 爆風スランプの「Runner」「涙2」が流れるんですが、この曲が『六三四の剣』の世界観に合うことといったら…正直パチンコの大当り中に大きな感動を覚え、目頭が熱くなったのは後にも先にもこれのみです。私は。


パチンコ化の際、原作者の村上もとか先生にインタビューをさせていただいたのですが、先生ご自身も魅力的な御方なんです。纏う雰囲気から優しさがにじみでていらっしゃいまして(実際問題めちゃめちゃ優しい人でした)、聖人とか呼ばれる人はきっとこんなオーラを出す人なんだろうな…と本気で考えてしまいましたよ、私は。『六三四の剣』の物語の温かさは先生の人柄が滲み出たものなのかもしれませんね。


インタビューでは、先生にとって『六三四の剣』がどういった存在なのかという問いに


「思い出の詰まった宝箱みたいな存在」


とのお答えをいただきました。先生自身のとっても『六三四の剣』は思い出深い作品なのでしょう。そんな名作青春マンガ、読まずに人生を終えるわけにはいかないでしょう!!



☆GUMP☆