ルール無用のドタバタ忍者マンガ
1993年から18年間放送されているあるアニメが、今年はスゴイことになるのをご存じでしょうか? そのアニメとは『忍たま乱太郎』。2011年は初の長編劇場版アニメ化(劇場版アニメとしては第2弾ですが、第1弾は他作品との同時上映)、実写映画化と様々な展開が行われます。…というか、ここにきての『忍たま』のムーブメントには正直驚きました。
というわけで、今回紹介させていただくのは『忍たま乱太郎』の原作に当たるマンガ作品
落第忍者乱太郎
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- 落第忍者乱太郎48 (あさひコミックス)/尼子騒兵衛
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作 尼子騒兵衛
<1~48巻>
1986年から、朝日小学生新聞にて4~6月と10~12月に季節限定で連載されているこの作品。通称『落・乱』。物語の部隊は室町時代の末期、忍者になるべく忍術を学ぶ学校「忍術学園」の生徒と教師がドタバタなコメディを展開するマンガです。
物語の中心となるのは、ダメ学級として有名な「一年は組」に在籍する乱太郎、きり丸、しんべヱの3人。3人とも成績の悪い生徒なのですが、補習などで事件に巻き込まれるため、実戦経験は豊富で、いざという時は周囲の人間を驚かせるような閃きを発揮したりします。
悪役として「ドクタケ」という戦好きの勢力が出てくるのですが、この悪役もコミカルで結構魅力的。…というよりも、出てくるキャラクターは皆コミカルなんですよ。こんなに多くのキャラクターを生み出す尼子先生は尊敬に値します。ちなみに、『落・乱』には城や勢力の名前にキノコの名前がつけられていて、先述したドクタケ以外はすべて実在するキノコの名前なんだそうです。個人的にこれで知ったキノコの名前が多いです(チャミダレアミタケとか知りませんでしたよ…)。
そんなオモシロキャラクターが多数登場する『落・乱』ですが、この作品でスゴイところは、マンガの常識を破る「枠破り(めくり)」が普通に行われること。
↑主に枠を破るのは忍術学園の先生。作中のキャラクターも枠破りを当然のものとして受け入れています。
この枠破りによって、作中の忍術の説明や、当時の時代の用語の注釈を入れたりします(時には場所の瞬間移動も行いますが)。このマンガならではの枠破りこそが『落・乱』に独特なリズムを生み出し、いっそうおもしろくしている要因かと個人的には思います。
また、この作品は舞台となる室町時代の時代考証がきちんとしていて、読んでいるとちょっとした歴史の勉強ができる(というより雑学が身に付く)んですよね。さすがは小学生向け新聞の連載作品。
小学生向けの作品のために軽く読めるこの作品、疲れた時に読むと癒されるかもしれません。というより、今読んでもクスリとさせられ、気分がなごみます。やや長く、一から読むのは億劫かもしれませんが、正直どこから読んでも楽しめる作品ですので気軽に手に取ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに、『落・乱』は毎日3ページずつ連載されている作品なんですが、単行本を読むときにそのことを意識して読むと、一気に読むのとは違ったリズムが生まれてちょっと違う楽しみ方ができますよ。
☆GUMP☆

