DRILL★STAR -152ページ目

親しい人を守るために使命を全うする決意をした少年の物語

始まりがあれば終わりもあるのが世の常ですが、やはり自分の好きな作品が終わってしまうのは悲しいものです。たとえそれが完全に物語を描き切った大団円のラストだったとしても。


ずっと終わらないわけがないのに、「次はどんな展開にするんだろう」と考えて、終わることなんて思いもしなかったある作品が今週のオススメです。


結界師

結界師 (1) (少年サンデーコミックス)/田辺 イエロウ
¥410
Amazon.co.jp

作 田辺イエロウ <既刊33巻>



連載期間約8年の純和風ダークファンタジー作品です。私にとっては『鋼の錬金術師』と並んで大好きなダークファンタジーでして、個人的にダークファンタジーの二大巨頭と考えています。


物語は妖(あやかし)の力を強めてしまう特異な土地「烏森」を狙う妖たちから、烏森を毎夜守る一族の戦いを描いています。主人公は烏森を守る墨村家と雪村家の次期当主・墨村良守と雪村時音。


良守は幼い時に自分のミスで時音に大怪我を負わせてしまったため、他人が傷つくことを極度に嫌う(恐れる)ようになり、彼のその性格が物語での良守の行動を決定していきます。


この作品の面白いところは、良守・時音ら結界師が使う結界術。田辺先生が考え出したこの術は、これまでのファンタジーモノでは守備用の術であった「結界」を攻撃や戦闘補助に使用する術として描いている点。初めて見た時は「そんな考え方もあったのか!」と正直驚きました。


結界術以外にも先生の独自見解と思われる異能がたくさん出てきまして、新キャラが出るたびにそのキャラクターが使う能力を想像するのも作品の楽しみのひとつです。


また、作中では少年誌のファンタジーモノにあるヒーローとしての主人公像だけでなく、主人公のコンプレックスや悩み、人間の汚い部分も描かれており、物語自体も重厚で読みごたえ抜群です。お時間がありましたら読んでみてくださいね。ちなみに、アニメ化もされていますので、そちらもチェックしてみてください。


☆GUMP☆