僕らのチームは30代後半~40代の男性メンバーです。
みんな、昭和の時代のヒーローやアニメをどっぷり観て育った世代。
テレビで観たロボットの一番強い武器、それはやはり見た目にもインパクトの大きな「ドリル」だったわけです。よくいわれる男性シンボルの擬態化?それもある意味では正解でしょう。だって、強くてかっこいいものに男の子が憧れるのは、ごく自然なことだと思うからです。
実は「ドリルバスター」という名称をチーム内で最初に口に出したのは前回ドライバーを務めた“たけたけ”なんですが、この「ドリルバスター」という言葉をGoogleで調べてみると、意外や意外、複数の固有名詞になっていることがわかります。
●「天元突破グレンラガン」という、ドリルをテーマ(?)にしたアニメ/コミック作品がありますが、コミック版オリジナルの「キャノングレンラガン」の必殺技(ギガドリルバスター)
●「超鋼戦紀キカイオー」というカプコン製格闘ゲーム内のキャラクターの必殺技(プラズマドリルバスター)
●「デジモンクロスウォーズ」というアニメ内の「ドルルモン」の必殺技(ドリルバスター)
●玩具「トランスフォーマー」の「ロードファイヤー」というロボットに付属する、小さな戦車型ロボット(ドリルバスター)
●玩具「ゾイド」の「ジェットファルコン」の持つ武器(ドリルバスタークロー)
●アニメ「ゲッターロボ」内の「ブラックゲッター」の技(ドリルロックバスター)
…と、ちょっと調べただけでもこれだけ出てきました。“たけたけ”がたとえ思いつきで発した言葉だったとしても、潜在的に刷り込まれていた可能性があります。
そもそも、工事現場や工場には「ドリル」や「ロックバスター(割岩機)」なる工具があることだし、単に「ドリル」だけより「ドリルバスター」と合体させたほうが言葉の響きが良い、ということから生まれた呼称なのかもしれません(若干無理矢理こじつけ)。
ちなみに、アニメや特撮などに登場するドリルをこれでもか!といわんばかりに集めたドリル・マニアのための『ドリル大全(ポストメディア編集部・編/今石洋之《天元突破グレンラガン監督》・監修)2009年5月初版発行・㈱一迅社』にも、「ドリルバスター」の名称は発見できませんでした。
「ドリル」を冠するチームたるもの、この聖書を持たないわけにはいきません。
ちょっとだけ中身も。こんな感じで、古今東西のドリルメカ・ドリルロボが詳細なレポートとドリル指数(!)、永井豪や大河原邦男にドリルについてインタビューしてます。濃い!
むむっ、「ドリルバスター」というチーム名の前半だけでこんなに行数を使ってしまいました。
「無間地獄」、この読み方については「むげんじごく」でも「むけんじごく」でも正しいようです。「無〈限〉」の字に間違われることがよくあるのであえて「むけん」と呼ぶこともあるとか。
「無間地獄」は、仏教における八大地獄のひとつとされていて、「無間」は「絶え間ない」という意味です。
つまり、ドリルの螺旋(らせん)形状と絶え間ない地獄を掛け合わせたものをチーム名としたのです。その名称だけだとなんだか本当に怖いイメージなので、メンバーの共通の趣味であるクルマ、それもホンダのインテグラやシビックなどのスポーツバージョンで有名な「タイプR」の呼称を拝借し、親しみやすさとレースチームっぽさを演出した、とこじつければこんな感じでしょうか。
今回はチーム名を「ドリルバスター無間地獄タイプRS」としました。前回と全く同じではつまらないので、多少は進化しているイメージをと思い語尾に「S」を付けました。
なんだか怖いイメージのチーム名だけど全然そんなことはないですヨ!
常に笑いが絶えない明るいメンバーばかりですし、これからレースに向けて、男の子がワクワクするようなカートを作っていきたいと思います!