今まで生きてきて、音楽を聴く行為は、
呼吸そのものである。
何かしら、音符が耳に入り込まないと生きて
いけない性分のようだ。
話はガラリとかわるが
最近ベートーベンのピアノソナタ全集を
収集している。
ブレンデル、ポリーニ、ケンプ、バレンボイム、
シュナーベル、グルダを揃えた。
各奏者やはり全集を残すことで、自分の生涯を
振り返ってみて、これでよかったとおもうのでは
あるまいか。
一生涯のうち、名奏者でありながら、
全集を残せなかったピアニストとしてあげたい
のは、ゼルキンとギレリスである。
生涯の長短は各人それぞれなので仕方のない
ことではあるが、ギレリスの第32番は全集として
残してほしかったなあ。
何はともあれ、超高齢化社会、寿命1世紀時代も
夢ではないと考える。
自分は後何人の全集を聴けるかな。
人生の残り時間と、所有しているCDの収録
時間との兼ね合いもそろそろ考えながら
切迫した環境で音楽鑑賞を楽しむ時期に
きている。
そのようなわけで
最期はフォーレのレクイエム
をゆっくりと聴きながら逝きたいものである。
皆さんは、どうお考えでしょうか?