口頭馬術愛好家のフェリシアです♪

 

 

パラリンピック終了後

輸送前の運動で

ドイツ系の仙人様が

乗り役さんに指示していた

輪線上 での、浅い角度での 

レッグイールディング 

 

ダウンダウン

 

 

について、もう少し補足。

 

 

ゆるゆるなウォームアップを終え

本運動に入ってすぐに

連続踏歩変換を1度。

 

乗り役さん、基本に忠実な美しい姿勢と

ごくわずかな扶助で

ド まっすぐ な変換を披露。

 

 

その後、仙人様としばらく意見交換。


 

そのお馬さん、小柄だけれど

全身これバネ! みたいな

めっちゃくちゃ動けるタイプ。

 

乗り役さんが上手いから

最初からまっすぐな変換をしていたけれど

左右の変換で肢の運びは

だいぶ違ったんです。

 

人間も馬も

身体が完全に左右対称

ということはありえないので

動ける馬を動かし切ったら

左右の違いが顕著に出てくる。

 

 

試合本番だと

肢の運びが小さい方により強い扶助をかけ

大きい方は全力では跳ばさせず

左右差を小さく見せるのが

一般的かもしれません。

 

 

連続踏歩変換は

 

単発の変換が

まっすぐ ≒ ハイクオリティ

にできるようになったお馬さんが

その真直性を自慢口笛 するために

やる運動です。

 

姿勢の入れ替えを派手にする必要があったり

実は1回1回斜めに跳んでいたりすると

単発よりそれが悪目立ちしてしまう。

 

 

なんの抵抗感もなく、良いバランスで

ドまっすぐな変換ができている時点で

そこそこ良い点がつくのはもう確実。

 

でも確実に8点以上がほしかったら

左右の肢の運びが

できるだけ同じほうがいい。

 

 

その後

輪線上のレッグイールディング

常歩ピルエットなど

いろんな運動を挟みながら

 

本運動中盤に

連続踏歩変換をもう1度

 

またいろいろ運動を挟んで

 

本運動の最後にももう1度。

 

 

 

ディスカッション後

仙人様が指示していたのは

扶助で左右差を小さく見せるのではなく

普段のトレーニングでの運動の組み立てで

動きが小さい方の前後肢を

より動かせるようにしていく。


得意な方をコンパクトに跳ばさせるより

その方が点数が伸びる可能性大ですし

左右で扶助を変えるより

本番にミスをする可能性も減ります。

 

= アマチュアが乗っても

まっすぐな変換ができる可能性も高まる。

 

 

他にも通常の輪線運動で

片方の手前でだけ

クチを前ではなく外に

わずかに突き出す癖を

お馬さんが持っていたので

そこは人の扶助で矯正。

 

ただし説明を聞いていたから

やっていたことがわかる程度の

オーソドックスな扶助から

少し外れるとはいえ

見た目にはほとんどわからない

繊細な扶助でのこと。

 

 

諸々のとても小さな左右差を

まるでカンナで削るように微修正。

そのためのあれこれの運動。

 

 

 

 

馬場馬の調教って

バレリーナの普段のレッスンと同じだな〜

と思います。

 

普段の調教、レッスンで

踊れる身体を造っていく。微調整する。

 

基礎がしっかりしていれば

本番はなんの心配もなく

音楽とのマッチング、いかに魅せるか

などの表現に専念できる。

 

花開きたかったら

普段のトレーニングが何より大事。

 

もちろんプロは

お馬さんに経験を積ませるために

まだ少し無理めの課目に出ることもある

ものですけれど。


 

 

本運動の終盤にやった連続踏歩変換は

完全に左右対称というわけでは

ありませんでしたが

それでも目に見えて

左右差は小さくなっていました。

 

その左右差が

連続踏歩変換だけでなく

いろいろな運動で少しづつ

乗りやすさやお馬さんの反応

動きの正確さに出るんだろうな、と。

 

 

なので

連続踏歩変換自体の質の改善のため

というより

透過性 (がもともとなかったわけではないけれど)

の質をより高めるための運動だったのかな

と感じたのです。

 

それぞれの運動の効果を

連続踏歩変換でチェックしている感じ。

 

 

側からみたら

 

 

なぜ輪乗りで

後駆をドリフトさせているんだろう?

 

 

としか感じない程度の

浅い角度の輪線上でのレッグイールディングは

そのための運動の1つでした。

 

日本含む、ドイツ以外のプロでも

経験上試したら効果があって

あまり意識せずに同じことをやっていた方も

多いかもしれません。

 

 

 

わたし自身はいまは

基礎再構築のフェーズなので

ビジターで

いくつかのクラブに通っていますが

 

1つのクラブに所属して

コンスタントに同じお馬さんに乗り

そのお馬さんの運動の質が

上がっていくのを感じるのって

馬乗りにとっては無上の歓び。

 

その裏で、先生たちは

こうやってあれこれ運動を工夫して

お馬さんの調教をしてくれている

のですよね。

 

 

 

わたしにとっての神様

HHMzS 氏は現在

ドイツの Jr Yg チームの監督なので

先日リンクしたイベントの写真で

ご健在なご尊顔を久々に拝見できて

嬉しかったのですが

 

 

彼も普段のトレーニングで

選手自身にしっかり

馬の身体を作らせていて

本番は普段できていることが

そのまま出来ればよいだけ

といった指導をなさっていて。

 

 

その

普段のトレーニングについての

圧倒的な自信

わたしは一発ノックアウトラブ

されたのでした。

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

バレエ界の圧倒的な練習の虫

超完璧主義者といえばこちらの方。

 

 

 

ロシアで教わっていたバレエの先生は

亡命前のバリシニコフから請われて

一緒に踊ったことがあるのですが

先生本人も

激しく完璧主義だったにもかかわらず

呆れるほどだったそう。

 

バレエもスポーツもどんどん進化するので

このくらいのジャンプ力を持ったダンサーは

いまではめずらしくないですが

 

ここまでの体幹を持った人は

いまだにそうそういなくて。

 

でも

彼はバレエ学校低学年のうちは

学年ナンバーワンではなかったそうなので

 

 

世紀の天才 = 努力の天才

 

努力できることも才能のうち

 

 

を体現している人でもあり


彼がナンバーワンを目指す過程でした

あれこれの努力は

その後もバレエ学校内で

伝説として語り継がれていました。


 

 

ーーーーーーーーーー

 

今年序盤絶不調だった

キーラさん

 

鉢増しが遅かったから?

 

いままで小さな鉢だったからこそ

日当たり特等席にいられたのが

鉢が大きくなったことで

それほどでもない席になってしまったから?

 

変えた土の質が合わなかったから?

 

カミキリムシの被害に

冬剪定まで気づいてなかったから?

 

 

いままで楊枝のような細い枝にも

房咲きで

 

 

いつでもたくさん咲いていたのに。

 

今年は春になっても

伸びることすらない枝が多数。

お花も全部シングルでちょぼちょぼと。

えーんえーんえーん

 

 

大丈夫なの〜?

お願い枯れないで〜!

 

と嘆いていたら

 

夏のある日

挿し木苗にも関わらず

下のほうからシュートがっ!!

 

 

低めに切ったシュートからも

無事元気な芽吹き。

 

 

 

お迎えしたとき

こんなサイズだった子が

 

 

2年でなんとか、ここまでに。

 

 

シュートのカット後は

3〜5つの房咲きの蕾が

次々と上がってきて

ようやっと環境に馴染んでくれたかな?

 

冬のうちに

今年はシュートを出そうと決めて

春の花つきは捨てて

これから出すシュートに

エネルギーを溜め込んでいたのかな?

 

暑いうちについた蕾は

ミニバラみたいなサイズですが

見惚れる美しさ。

 

 

 

秋に期待だ〜。音譜