こんにちは!

真面目馬場らー、口頭馬術愛好家のフェリシアです。

 

 

今日は以前の ダウン ダウン の続き、でもないか?

よりディープに掘ったもの、になります。

 


 

 

 

 

乗り手の姿勢がひどい写真が結構あって

顔もノーメイクなので てへぺろ

お見せするようなものじゃないとずっと思ってきたのですが

 

審判の先生にお見せして

 

 

「このころこう思って、だからこう乗っていて」

 

 

お話しして。

 

 

わたしがこの馬に関わっていた期間

わたしは彼の健康のためにいい運動ができていたでしょうか?

 

 

質問してみたら、大きくうなづいてくださって

 

 

「それはもう、自信を持っていいと思うよ」

 

 

言ってくださったので

恥を忍んで公開してみようと思います。

 

写真を見ると

わたしがわかったようなことを書いていても

この程度しか乗れていないということもわかるので

誤解されなくていいかな、とも。

 

 

大人になってから馬を始めたアマチュアですし

5年乗って、6年休んで、再開して2年8ヶ月。

よく誤解されますが、試合経験もまだあまりありません。

 

その間に学んだこと、感じたことを書いているので

5年後、10年後にもっと経験や知見を積んだら

わたしの考えも変わっているかもしれません。

 

ですので、わたしの個人的な考えを書いていますが

それを他の方に押し付ける気もありません。

 

わたしがご相談した審判の先生も

 

学生時代、同じ先生に同じように教わってきたはずのに

同学、同学年のチームのなかで

馬の調教について誰一人とも同じ意見になることはなかった

 

と、おっしゃっていました。

そういったものなのだろうと思います。

 

人の健康管理も、勉強やスポーツについての考え方も

人それぞれ、親それぞれで、いちばん大事なのは

本人に合うかどうか

ですから。

 

そのあたりをご留意いただいてお読みください。

(※写真のダウンロード、転用、転載はご遠慮くださいね)

 

 

 

 

 

2016.10

初騎乗がいきなり試合でした。てへぺろ

この項の高さか、もっと下か2ヶ所しか取れない。

鼻面ももう気持ち外に出したいけど、出せない。

項の高さと鼻面の角度を

その2ヶ所以外の場所で運動させようとすると挙動不審になる

と感じていたころ。

 

いわゆる

第2頸椎で折れている、に近い姿勢。

 

 

 

 

2016.11-12

項の位置が高低2ヶ所以外のところでも動けるように

どこでもいいから2ヶ所以外でとにかく前へと言っていたころ。

馬術的に言ったら「馬が伸びている状態」ですが

これで前に出られなかったら、何もできない

(やってもできているといは言えない質になるか

馬が身体を傷めかねない)ので

鼻面もわざと納めずに少し出させて

とにかく馬が楽な体勢で前へ。

 

このころ劇重だったのはいまから思えば

2ヶ所の項の姿勢以外では

まだ人を乗せて軽々と前に動ける筋力を

持っていなかったのでしょう。

 

常歩は競技で斜線に向けても全く背中が動かなかったので

ひたすらキャバレッティ。

 

常歩では最大限背を使えるように

自由手綱で、わたしの座りは少し浮かせています。

蹄を平気で横木に当てまくっていました。爆  笑

 

3枚目の写真を見ると常歩の踏込みが

ま〜ったくと言っていいほどなかったのがわかります。

背中も使えず肢先だけで歩いてる感じ。

鼻面は収まっていますが、ハミを受けているとは言えない状態。

 

 

 

 

 

 

2012.12

2回目の部内大会。

まだ「絶対に両拳を揃えるな」と言われていたころ。

 

 

 

 

2017.01

来る日も来る日もキャバレッティ。

似たような格好で同じような場所でやっていますが

違う日です。ウインク

 

駈歩は最大起こしてこのくらい。

これ以上体勢を起こそうとすると前に出られなくなる。

 

基本的に馬が前に出られないとか

背中が動かなくなったと感じたら

まず馬が楽に前に出られる体勢に戻して

前に出しなおして

それからもう1度トライします。

前に出ていない運動

背が固まっている運動は なんの意味もありません。

(ドイツ人マイスターが徹底していたこと)

 

この項の位置でもまだ少し背中がきつそうです。

 

この時点では上に弾むよりも前に出てほしいので

鼻面も納めすぎないように気をつけていました。

駈歩はあまりに前に出ない日は

2ポイントに近い姿勢で乗っていることもありました。

 

 

 

 

 

 

2017.02-03

ウォームアップの駈歩で背をストレッチさせるために

できる限り、頭頚を前下方に誘っています。

 

1枚めは巻き込んでいる訳ではないのは

ハミから逃げてノーコントロールになっているわけではないのと

項の位置がキ甲より下にある場合

頸椎と鼻面の角度を保ったまま項を通常の高さまであげたなら

鼻面が垂直か垂直よりやや前に出ている状態であれば OK

とされるからです。

でも頸はもう少し長く使えるようになってもらいたい。

(2017.09 時点ではもっと前下方に伸ばせます)

ブレアくんは頑張って前に出てますが

まだ後躯のエンゲイジメントが少なく

駈歩でどんなに推進しても後ろが下がらないと悩んでいたころ。

 

2枚めはこのころの駈歩での本運動での体勢。

この写真では項はキ甲より上にあるので

もう少し鼻面を出させてあげるほうが個人的には好みです。

2つ上の 2017.01 の写真に比べて

背の筋肉を伸びやかに使えるようになっているのが

見えるでしょうか?

口を譲っているだけではなく後ろから前につながった

本当のハミ受けになっています。

絶好調なときはこのように後ろから前に繋がって

推進扶助が通るようになって、軽くなってきました。

でもこのころはまだ、重い日のほうがずっと多かったです。

 

3枚めはさらに好調だった日に、収縮を要求してみたところ。

これは完全に馬の筋トレ用にしている運動です。

ただ前に推進しているだけでは

永遠に後ろが下がってこなさそうだったので

極端にアップヒルな収縮体勢を数歩、通常姿勢を数歩

前下方伸展で歩度を伸ばすのを数歩と

駈歩のなかで連続的に移行を試みることを始めてみました。

(AやLの経路でここまでアップヒルな体勢は必要ありません)

 

この運動も、このころは極端なアップヒルと

前下方の2ヶ所でしか本当のハミ受けにはならず

中間の位置ではブレアくんが頸をうまく使えなかったのですが

4〜5月ころになると一番高いところから下までシームレスに

ハミに乗って動くことができるようになります。

(中間位置で動きをカクンととばさず、シームレスに

動きが繋がるのはフェルデンクライスで重視していること)

 

本運動では一見、理想的なハミ受けのように見えますが

地面ではなく馬の背の角度を基準に見ると

かなりアップヒルな体勢での動きを要求しています。

この体勢での運動はまだきついはずなので

鼻面を突き出したければ突き出せる手綱の長さで乗っています。

 

鼻面の角度も地面ではなく馬の背の角度を基準に見てください。

ブレアくんは頭がいいので

慣れない苦しい体勢で1度はハミを突き出しても

フェリシアが乗っているときに

クチにハミが当たるということは何かが間違っている、と

わかっていて、この後自分で痛くない体勢を探して

口を譲ってきました。

常歩でも駈歩でもほぼ常に

彼は自分で探して自分から譲ってきます。

馬の頭の良さと、乗り手への信頼を感じる瞬間。

 

乗り手がもっと座れていると、そもそも馬は背を張りません。

その場合、馬が苦しさを見せないので、

きつい運動を続けさせすぎて

翌日、筋肉痛跛行することがないように注意が必要になります。

 

この写真は背を張っているようにも

喉や口が苦しそうにも見えないので

気がついて譲り始めた瞬間かなと思います。

トレーナーによっては

ハミの突き出しは一切認めないかもしれません。

 

背の柔軟性が、2017.01 の引きつった感じがなくなって

かなり改善されているのがわかるかと思います。

わたしの姿勢も一見、耳、肩、腰、踵が一直線上にあって

理想的なように見えますが、馬の背の傾きを基準に見ると

上体を後傾させて、かなり強く腰を張った姿勢になっています。

拳に頼らずに馬の体勢を起こすために

1歩ごとに強い半減却をかけていて、その半減却の瞬間です。

 

 

 

 

 

 

2017.09

わたしをどん底まで突き落とした写真です。

頸と口が窮屈そうですが、レッスン中につき

先生の指示で首内体勢で運動しています。

 

上の3枚の 2017.02-03 の写真に見えるように

第2頸椎からキ甲までようやっと発達してきた筋肉が

ごっそり落ちて、脾腹のあたりも落ちてしまっています。

当然、競走馬から馬場馬へ の2枚めの写真に比べて

踏み込めないし、前バランス。

鼻面もまた収まりすぎる位置での運動に馬が慣れすぎていて

背中も動かなくなっていました。笑い泣き

 

 

 

 

 

乗り手の姿勢のひどい写真ばかりなので

なんとかわたしの姿勢がまともな写真を探してみたら

1枚だけ。

 

 

でも常歩だった、というオチ。てへぺろ

しかも手綱と手首から肘までは一直線になっていませんね。あせる

2016.12 のものでした。

乗り手の基礎がないことはちゃんと認めて練習しませぅ。。。汗

 

 

 

 

最後に1つ。

 

いままで薄々感じていたことを

写真をお見せした審判員の先生がおっしゃっていたので

これを読んでくださったみなさんにシェアします。

 

ただ審判の先生は

わたしが乗っているところを見たことはなく

これらの写真を見ただけなので

あまり真に受けないでくださいね。

動画で見たらきっと

乗り手のひどさに目を覆っていたはずです。

 

 

 

あなたが上達が早かったのはきっと、いつも

「この馬のために、この運動をやってあげたい」と

思って乗ってきたからね。

馬場馬術の経路に含まれる運動を技だと思って

それを身につけようと練習する人たちはなぜか不思議と

いつまで経ってもできるようにならないのよ。

 

 

 

1頭の馬の変化からなにかを感じていただけたら嬉しいです。