去年のこと。
Siaは普段クリエイターとは違うフィールドで仕事をしているのですが、他部署の人も含め何人かで飲む機会があったんですね。
その時、その席にいた他部署の上司が私の部署のスタッフは全国的に見てもレベルが高く、自分たちにとって宝だと言ってくださったんです。
私はその時涙が溢れて止まらず、皆で駅に帰る道のりもずっとぽろぽろ泣いていました。
上司はそんな私に確かに気が付いていて、「おいで。」とお茶に誘ってくれました。
そっと皆と離れて、上司に連れられ深夜。
珈琲を前にまた少し泣いていました。
目を瞑った状態で、私の手を、その冷たさで私だと理解した鋭い感性の持ち主である上司。
棘棘した職場の空気に疲れきった私の心をそっとほぐしてくれました。
だけど気が付いたら、その上司が泣いていて。
自分の職への情熱、誇り、苦しかった自分の過去。
思いを廻らせたたくさんの感情が彼の心に重なって溢れて、意図せずとあるカミングアウトもされました。
話すには勇気が必要だったはず。
私に話してくれたのは、私なんかの前で涙を見せたのは、心が重なったからだと今では思います。
心どうしが自分たちも知らないところで会話をしたんだと思うのです。
上司だとか部下だとか、部署だとか。
そういうことを超えて、心と心が響き合う。
それは恋愛感情だけでなく、もっと広い域での「この人が好き」だという想いの一致。
それを私たちは言葉で分かち合いました。
「あなたが好き」だと。
人を愛しいと思うこと、それは必ずしも男女の恋愛関係に留まることではないなんて、当たり前のことかも知れない。
けど、体感すると存外、新鮮に暖かいものです。
過去に苦しい思いをしたその時の上司に会うことは出来ないけど、心と心の会話に自分自身が耳を澄ますこと。
そういうことに思いを傾け、思いを注げるクリエイターになりたいと思うのです。
覚え書き。