< 2006年4月のエントリー >
飽きてる割には根気強く続けられた電信守備兵。
前段階のうちは良かったんですが、さすがに電信守備兵の話が終わっても続けるのは変だと思い、途中で京元間・京義間電信線還付に名前が変わったりしてます。(笑)


電信守備兵(八)

色々あったわけですが、結局「電信守備兵(五)」での井上案を基本線として交渉開始。
これについて、陸軍も異存なし、と。
このような譲歩案になったのは、三国干渉の影響かもしれませんね。


電信守備兵(九)

日清戦争後、三国干渉以外にも列強の干渉があったんですね。
結果として鉄道も電信も交渉ストップするわけです。


電信守備兵(十)

この回は、井上の意見書について。
つうか、借款の話だけで電信すら出てこない・・・。
でも、「日本の伊藤内閣、明成皇后殺害に介入」という報道に関連して、鄭秀雄や李泰鎮や小松裕につっこんでみてます。
( ´H`)y-~~


電信守備兵(十一)

井上の意見書の続き。
鉄道については、京釜間より京仁間を重視している事が分かります。
乗客数っつうか、採算性の問題なのかな?
続いて、ようやく電信について。(笑)
京城・釜山間と京城・仁川間の軍用電線を、朝鮮政府にあげちゃいましょうとか言ってる井上・・・。
後は、渡韓者取締の話も面白いですし、結構楽しい史料です。


電信守備兵(十二)

井上の意見書の続きはあんまり面白くない。(笑)
ただ、意見書の回答では、300万円の借金は償還期限を延長して、さらに別途300万をあげるそうで・・・。(笑)
後は、清国及朝鮮国在留日本人取締規則を取り上げています。


電信守備兵(十三)

結局、京仁・京釜の電線は朝鮮政府に売却し、京義・京元の電線は朝鮮に返還し、条約を締結して対応することになるんですね。
ということで、電線処辨條約案が作成されます。


電信守備兵(十四)

電線処辨條約案が徐々に煮詰まる過程が見られます。
ただそれだけ。(笑)


電信守備兵(十五)

この回も、条約案が修正されていく過程が見られますが、ここで衝撃の事実が。
何と、日本からの海底電線と、朝鮮の電線は接続しておらず、その間を一々人が往復して電報の受け渡しをしていた!
アホか・・・。_| ̄|○


電信守備兵(十六)

連載16回目にして、ようやく電信守備兵の話が出てきます。(笑)
元々、兵站守備兵が居ても電線の切断や破壊が起きてるので、日本人居留地守備大隊と憲兵隊が電線の守備兵として派遣される話が出てきます。


電信守備兵(十七)

電線処辨條約が更に煮詰められていきます。
でも、電信守備兵はまた出てこなくなりました。(笑)


電信守備兵(十八)

逓信省、陸軍省等の同意も得て、最終的に電線処辨條約案が決定。
これまで修正過程を見てきたとおり、なんでこんなに甘いのよ?という仕上がりになっています。


電信守備兵(十九)

兵站守備隊の代わりとなる憲兵隊に関する予算措置から、電信守備兵が元々200名弱の規模であることが分かります。
ということで、ようやく電信守備兵で言いたかった話。
露館播遷前から、電信守備兵の規模は200名弱と決まってましたが、小村=ウェーバー協定で日本側が譲歩って、何?第三弾、ですな。
つうか、この回だけあれば、これまでやった話要らなかったよなぁ・・・。(笑)


電信守備兵(二十)

連載してた頃は、この日以降も「電信守備兵」というタイトルだったんですが、もう電信守備兵出てこないってことでタイトル変えちゃったために、必然的に連載最終回になったエントリー。
もう撤兵するのに、守備隊を減員し、憲兵に交代させる事を条件に含めてウェーバーと交渉してんだから、まだ撤退するなと止めて交渉材料にしてる小村萌え。(笑)


京元間・京義間電信線還付(一)

電線処辨條約案中にもあった、京元間と京義間の電信線還付の話に入っていきます。
逓信大臣も陸軍大臣も異存無しとされてた話は、どうやら指令として伝わったのは、半年も後だったようです。


京元間・京義間電信線還付(二)

譲歩に譲歩を重ねた電線処辨條約案から、更に価格面で譲歩する雰囲気の日本側。
恐らく、ロシアが介入しないようにという配慮からなんでしょうね。
というか、日本側が譲歩したと言えるのって、これだけなわけですが。
その他、表題とは関係ありませんが、暴徒によって被った被害の損害賠償請求の件と、内地行商者及漁民保護の件も中々興味深い話です。


京元間・京義間電信線還付(三)

京元間と京義間の電線は、日清戦争にあたって必要だったので借用したけど、終わったから返すよ、と。
つうか、修理しても長雨でパアになったり。


京元間・京義間電信線還付(四)

還付された京元・京義の電信線は、釜山と同じで日本の電信線と繋がって無いんですね。
で、還付後に繋がってなければ、また人が電信持って局と局の間を行き来しなきゃならんわけで、それを繋げる話が出てくる。
現地関係者や原は、無理に繋げなくて良いと思ってんだけど、マジでやんの?と。


時事ネタより

ノムタン(韓国の盧武鉉大統領)の歴史に残る名言、「日本の行為を韓国の領土主権侵略行為と見るなら、国際法を遵守することに何の意味があるだろうか」。
取り上げずにはいられませんでした。はい。(笑)


京元間・京義間電信線還付(五)

電信接続の話については、日朝間万国電報取扱細節で対応しようという話が出てくるんですが、割と日本側もいい加減。
「朝鮮政府に対し如何なる手続を為しあるやを取調候処、其当時仁川郵便局は、主務省の訓令に従ひ通知したることは分りたれども、其何人に向って如何なる通知を為したるや、更に書類の徴す可き者なし。」
日本側もしっかりしろよ・・・。


京元間・京義間電信線還付(六)

結局、半年以上も電信を繋げる話をそのままにしておいてる日本政府。
京元線開通の話を聞いて、ようやく再開の動きが出てきます。
原公使が「無理に繋げなくて良いと思ってんだけど、マジでやんの?」と言ってたように、割とどうでも良かった模様。(笑)


京元間・京義間電信線還付(七)

電信線の接続と、それに伴う条款等の締結を求める日本政府。
すると、最初の頃とは朝鮮側の態度が変わってくるんですね。
何でだろうと思ってたんですが、後の連載等から、恐らくロシア士官の聘用問題等で排露熱が起きてる事と関係しているのだろうと思っています。


京元間・京義間電信線還付(八)

韓国に対して他省が正論を述べ、外務省が甘やかす構図ってのは昔から。( ´H`)y-~~
「これ以上簡単にするんだったら料金規定を削るしかないけど、電信線繋げる以上それってありえねぇべ?」と正論を述べる逓信省。
果たして、外務省は。


京元間・京義間電信線還付(九)

続きの史料が見つからず、尻切れトンボで突然連載打ち切りに。(笑)
スマン。


山縣=ロバノフ協定

出回ってる数も少ないので、敢えて山縣=ロバノフ協定の条文を挙げてみました。
まぁ、各条文の解説もしてはいますが、それだけといえばそれだけのエントリー。(笑)


俄館播遷のその後(一)

丁度、小村=ウェーバー協定締結以降くらいから、在ロシア公使館朝鮮政府の辿った軌跡を追ってみる企画。
露館播遷から3ヶ月を過ぎてもロシア公使館から出てこない李範晋主導の在ロシア公使館朝鮮政府に、そろそろ反感が高まり、還宮への動きが始まります。


俄館播遷のその後(二)

米国駐箚公使に命ぜられ、都落ちする事になった李範晋。
原因は、ウェベルの感情を害し勢力がやや衰えた事に乗じて、韓圭卨(咼の上にト)、沈相薫、李鍾健、申箕善等が結託して排斥した結果とされています。
つうか、李範晋だけではなく、ウェベルの居心地も悪くなってるのではないかなぁ。


俄館播遷のその後(三)

ロシア士官聘傭問題に関する史料が見られます。
その他、現在はまだ取り上げていませんが、義和君の話や京義鉄道の利権をフランスが獲得した話なども、僅かに見ることが出来ます。


俄館播遷のその後(四)

在ロシア公使館朝鮮政府員の李允用・李完用・朴定陽・趙秉稷と、その前の金宏集内閣員に弾劾上疏する者が現れます。
これは、先に李範晋を追い出したとされる、韓圭卨(咼の上にト)、沈相薫、李鍾健等の画策という噂も立ちますが、結局上疏者を狂人扱いして終了しちゃいます。


この月はなんかちょっと真面目過ぎ。(笑)
まぁ、あんまりふざけた話する気力も無かったのは事実。