君子防未然、不處嫌疑間。
瓜田不納履、李下不正冠。

君子は未然(みぜん)に防ぎ、
嫌疑(けんぎ)の間(かん)に處(お)らず。
瓜田(かでん)に履(くつ)を納(い)れず、
李下(りか)に冠(かんむり)を正さず。

君子たるものは、人から疑いを招くような事を未然に防ぎ、
嫌疑をかけられるような振る舞いはしないものだ。
(取ろうとしていると勘違いされぬように)
瓜(うり)畑の中で靴を穿(は)くような仕草をしたり、
李(すもも)の木の下で冠をかぶりなおしたりはしないものだ。


猪瀬都知事の記者会見は、
誰が見ても嘘に嘘を重ねたものとしか思えない。

あんな後出しジャンケンみたいな、
「借用書」は出す必要はないはず。

本来ならば、
「借用書を記念に保管しておくバカはいないでしょ?
借金は全額返済し終わったら、借用書を返してもらい、
破り捨てますよ。違います?」
と言ってしまえばいいのに、
「妻の貸し金庫にしまっておりました。これがそうです」は、
墓穴を掘った感丸出し!


11月22日午後一時:
「資金提供という形で、応援してもらうことになった。
借用し返済したことも記載されている」
(これでは、選挙のために借りたことになり、
選挙資金の借用としてキチンと報告記載する義務が生じる)

11月22日午後三時:
「選挙資金のお金ではありません。借用書があるかないか、
確認しないと分からない」
(たった2時間で、選挙応援資金だったことを個人的な借金に変更)

11月23日:
「借用書は存在します。徳田毅さんの前で書いて渡しました」
(たった1日で、借用書が「あるかないか分からない」から、
「存在します」に変更!)

11月26日:
「選挙後の生活とか、先のことが全く見えなかったので、
個人的にお金をお借りする気持ちになった。
妻の借りている貸金庫にあることが分かったので、
公開することにした。
本物かどうかは、信用していただくしかありません」
(公開した借用書には、押し印がなく、
返済期限も明記されていない。
そんなメモ書きみたいな借用書って、出すほうがバカでしょ?)