CIAは、
ほかの方法がすべてうまくいかなかったときに
外国で力を発揮できる、
アメリカ大統領の個人的な武器である。

大統領はCIAに指示を出すとき、
事前に議会の承認を必要としない。
大統領が求めれば、CIAは
外国政府を転覆することさえ試みる。

それが失敗した例がキューバ、北ベトナム、ニカラグア、
アンゴラなどであり、
成功した例が、チリ、グアテマラ、コンゴ、イラン、
そして2回成功したのが、よりによってアフガニスタンだ。

CIAは、アメリカ政府のほかの機関(軍も含む)が
行なうことが許されないことを海外で行うことを目的として、
アメリカ議会が立法によって誕生させた機関である
(1947年の国家安全保障法および合衆国法典第10編による)。

CIA工作員は、外国政府の官僚を脅迫して
その国の秘密を盗み出させたり、
それらの官僚にカネや女を与えたり
高級クラブでもてなしたり、
病気の家族がいれば医療を提供したり、
子弟を有名私立学校に入れてやったりして買収する。

時には相手の大義にアピールすることで
目的を果たすこともある。

また時には、諜報員みずからスパイの七つ道具を用いて
秘密を盗み出すこともある。

また外国のある政党を密かに支援して
ほかの政党と闘わせ、アメリカにとって”正しい”政治家を
政権に就ける努力もする。

これらの隠密行動を促進するには
さまざまな秘密プログラムの助けを必要とし、
それらのプログラムは暗号名で呼ばれている。

下記書籍の36p~37pからの引用。


トップ・シークレット・アメリカ: 最高機密に覆われる国家/デイナ プリースト

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彼らの諜報活動は、敵国相手にだけ行なわれるのではない。
同盟国、友好国相手にも行なわれている。
日本も例外ではない。


民主党の幹部の固定電話や携帯電話、メールなども
全部彼らに筒抜けだった。


この本の著者は、CIAのスポークスマン、
ウィリアム・ハーロウに様残な疑念をぶつけるが、
明確な答えは返ってこない。
彼は最後にこうわめいた。
「我々は秘密組織なんだ!それが理由だ!」


こういった秘密保持のために年間100億ドルも使っているという。


日本でも「特定秘密保護法案」を成立させようとしているが
その前に、自分たちの情報をアメリカに盗まれないように
手を打つことが先決ではないか?