ピクサー・アニメーション・スタジは、
今や泣く子も笑う映画史上最も成功したスタジオと言われている。
アカデミー長編アニメ賞は、現在までに六つも受賞している。

彼らが作りだすキャラクターとストーリーは、
子供だけでなく大人まで魅了した。
しかし、実は全てのストーリーに共通した流れがあった。

要約する次のような六つのキィーワードから成り立っている。

昔々、・・・・・・。
毎日、・・・・・・。
ある日のこと、・・・・・・。
そんなわけで、・・・・・・。
そんなわけで、・・・・・・。
そしてついに、・・・・・・。

このストーリー展開は、桃太郎や浦島太郎などの
日本昔話ではおなじみのものだが、
子供向け、一般大衆向けなどの製品や
サービスのPRにも応用できる。

『ファインディング・ニモ』の場合。

昔々、あるところに妻を亡くしたマーリンという魚がいました。
彼は一人息子のニモをついつい甘やかして育てていました。

毎日、マーリンはニモに、
海の危険性について繰り返し言い聞かせ、
決して遠くまで行くんじゃないぞと注意していました。

ある日のこと、そんな父親に反抗したニモは、
父親の注意を無視して遠くの広々とした海域で泳いでいました。

そんなわけで、結局ニモはダイバーに捕まり、
シドニーの歯科医のペットとして水槽で飼われることになりました。

そんなわけで、マーリンはニモを取り戻す旅に出かけ、
途中でいろんな海の生物にも助けられました。

そしてついに、マーリンとニモは再会し、
また一緒に暮らせるようになりました。
ニモは父親の愛情をしっかりと受け止め、
愛情は信頼があってこそ成り立つことを学んだのでした。

と、こうなる。

あなたがアピールしたい製品やサービスも
こんなストーリーで組み立て直してみたらどうだろうか?



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