真実:人は自分が嫌いな人からは買わない


あなたがとっくに気づいているに違いない真実の一つは

人は、それが絶対的に必要な場合(ハリケーンの後に

南フロリダで氷を買おうとする場合や、日本で

地震の後にペットボトルの水を買おうとする場合)以外は、

自分が嫌いな人からは何一つ買おうとしないということ。


Jeb Blount(ジェブ・ブロント)が面談した

あるプロ・セールスの女性は、

その業界でのトップ・レベルの実績を上げており、

経験も申し分の無い人だった。


そんな彼女が、ジェブ・ブロントに語ったところによると、

買い手と感情的にうまく交流ができない場合は、

その見込み客をさっさとあきらめて、

他の見込み客のところへ行くそうだ。

(「ウマが合わない」、「虫が好かない」、「ギクシャクする」

会う度に、こんな気持ちになる見込み客とは、

例え契約が取れても、後々こじれることになりやすい)


マネージャーとビジネス・オーナーは、

ここでメモを取って欲しい。


自分のビジネスの周辺を見て、

このことについて考えてみて欲しい。


あなたの会社の顧客は、

あなたの会社の製品やサービスを買い、

リピーターとして、さらにもっと買うためにまたやって来る。

なぜなら、彼らはあなたの会社の社員が

好きだからだ。


あなたの会社の顧客が

あなたの会社の社員またはあなた自身を嫌いになると、

彼らはリピーターであることを辞めると

覚悟しなければならない。


その代わりに、彼らは、購入に際して

自分を幸福な気持ちにさせてくれる

セールス・パーソンやサービス・パーソンを

他で見つけようとするだろう。


あなたの会社のセールス担当者、

マーケティング戦略と広告は、

見込み客に一回買わせるくらいに

彼等の感情を揺り動かすには十分かも知れない。


しかし、サポート・チーム、カスタマー・サービスセンター、

その他のあなたの会社のスタッフが

顧客に嫌われていたなら

長期的な顧客を失うことになる。


(つづく)

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セールス担当者だけが好かれても意味が無い。

顧客が電話を掛けてきた時に、

その電話に出た社員の対鴎一つで

長年のいい顧客を失うことがある。


最悪なのは、

「そういったことは私の担当ではありませんので、

担当の者に代わります・・・」

と平気で言ってしまう社員。


担当者に代わるにしても、

「私よりもっと詳しい者がおりますので、

今、その者から直接ご説明させて頂きます」

というくらいは言ってから電話を代わる心遣いが必要だろう。


顧客と日常的に接している

社員やスタッフの言葉遣いや態度一つで

顧客の神経を逆なでし、追加注文を失ってしまう。


但し、お客が誰から買うかを選べるのも真実なら

売り手がお客を選べるのも真実なのだ。


人が買うのは、間違っても嫌いなヤツからではない。

好ましい相手からだ。

いくら安くても、嫌な相手からは

決して買ったりはしない。


例えあなたがWeb3.0の新たな戦略をとっていても

そこから見え隠れする、「あなた」が好かれなければ

意味はない。


押し付け(アウトバウンド)セールスの時代は

終わったのだ。

これからは、引き寄せ(インバウンド)セールスの

時代だ。


是非、「あなた」を買ってもらおう!


【参考文献】

The Power of Who/Bob Beaudine

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The Likeability Factor: How to Boost Your L-Fac.../Tim Sanders

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A Whole New Mind: Why Right-Brainers Will Rule .../Daniel H. Pink

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People Follow You: The Real Secret to What Matt.../Jeb Blount

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People Buy You: The Real Secret to what Matters.../Jeb Blount

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