あのロバート・キヨサキの一連の

「金持ち父さん貧乏父さん」シリーズの中で

特にネットワークビジネス従事者向けに書かれた

『人助けが好きなあなたに贈る

金持ち父さんのビジネススクール

セカンドエジション』という本がある。

人助けが好きなあなたに贈る金持ち父さんのビジネススクールセカンドエディション―私がネットワーク.../ロバート・T. キヨサキ
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ちなみに、全ての元になった

『金持ち父さん貧乏父さん』は

ロバート・キヨサキの実体験でもないし、

大半は彼が書いたものではない。


金持ち父さんと貧乏父さんの両方が

全く別人をモデルとしており、

キース・J・カニンガムの実体験を

そっくりそのまま借用して書かれたもので

シャロン・レクターが大半を書いている!


さて、冒頭の本の119ページに

こんな一節がある。


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「何かを買いたいのなら、まず何かを

売らなければならない。

だから、売り込む能力は最も重要なスキルだ。

売って初めて、買うことができるんだ」


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確かに、多くのセールスの本にも

「セールスとは自分を売り込むことである」と

書かれている。


世の中にあふれている商品の数々、

自分の身の回りにも多くの商品が溢れ、

その上サービスという形のない商品までも

あなたの身の回りには一杯だ。


それらの商品やサービスは

誰かが誰かに売り込んだから流通したと

言えるだろう。


例えあなたが、近くのコンビニで

新製品のポテトチップを自分で選んで買った

としても、そのコンビニの本部のバイヤーに

そのポテトチップを売り込んだ

メーカー(あるいは卸元)のセールスパーソンが

必ずいる。


では、我々も誰かに何か(自分を)売り込む

必要があるのだろうか?


ここで逆に考えてみよう。


あなたが高額な商品を買う場合だ。

自動車か高級ゴルフセットか、

あるいはピアノでもいい。


あなたは、売り場で売り込まれたいだろうか?


店員にしつこく何度も売り込まれたいだろうか?


あなたが(そして私も)、高額な商品を買う時に

一番求めているのは、その道のプロからの

アドバイスのはずだ。


あるいは、あなたが

絶対的に信頼している人からの意見だ。


高額商品を買うときに

その担当者が今年入社したばかりという

担当者の説明で納得するだろうか?


ピアノの弾けない営業担当者から

説明を聞きたいだろうか?

ゴルフをしたことのないセールスパーソンに

アドバイスをお願いするだろうか?


多分、よほどのことがない限り「否」だ。


そのよほどのことの一つに、

相手があなたの知っている人というのがある。


相手が自分の息子だったら?

相手が大学時代のフットボール部の

先輩だったら?

相手が自分の取引先の社長の娘さんだったら?


そういう場合は、相手の説明に

多少の不安を覚えても

あなたはその店で購入するかも知れない。


それでも、そういうケースはあくまでも例外だ。


よって、あなたが手にしなければならないのは

その道のプロとしての「信頼」だ。


次に、相手との人間関係だ。


相手が初対面で、

あなたがその道での初心者という場合と、

相手があなたの知人で

あなたがその道10年のベテランという場合を

比べてみればいい。


どちらが売りやすいだろうか?


「売り込み」を考える前に、

あなたはその業界、その仕事のプロに

なっているのかどうか、

自問自答しなければならない。


不安があれば、もっと学び、

もっと経験し、それらを智慧としなければならない。


それが出来ていないのに

「売り込み」を考えるのは「おこがましい」

というものだ。


さらに、日ごろから積極的に

人と出会う努力をし、知人友人を増やし、

人脈を構築しておくことが重要だ。


いいセールスパーソンは

決して「売り込み」はしない。


顧客が、新たな顧客を紹介してくれるからだ。

保険や自動車業界のNo.1セールスパーソンの書いた

本を読めば分かる。

彼らは、決して売り込んではいないのだ。


顧客の方から、

「次もあんたから買わせてもらうよ」と

声がかかるのだ。


但し、四季折々の挨拶や年賀状、

バースデイカードなどなど、

気の利いた一言を添えたメッセージを

発信続けることが、「売り込まない」セールスの

元となる。


もう一度言う。


売り込むな!

まずプロを目指せ!

自分がプロだと知らしめよ!

知人友人を増やせ!

信頼の輪を広げよ!


そうなると、挨拶が変わってくる。


「誰か保険契約してくれそうな人いない?」

と言っていたのが、

「保険のことで何かあったらいつでも連絡してよ。

契約するしないなんてケチくさいことは言わないからさ」

というぐらいに変わるだろう。


あなたの仕事が何であれ、

その道のプロを目指すこと!

医者であれ看護師であれ、

税理士であれ教師であれ運転手であれ、

専業主婦であれだ。


by ウルフペンギン