イメージと実像が大きく違う経営者がいる。
しかも、そういう企業に限って
従業員に非情なブラック企業なのだ。
5.木村皓一(きむらこういち)
1945年(昭和20年)2月23日生まれ:67歳
(滋賀県彦根市出身)
三起商行(みきしょうこう)株式会社
代表取締役社長。
同社は、あの有名な子ども服ブランド
「ミキハウス」の会社。
【学歴】
昭和38年関西大学経済学部入学
昭和40年大学中退
【経歴】
昭和38年関西大学経済学部入学 大学在学中に、
野村證券でアルバイトを始める。
昭和40年大学中退後、野村証券に入社。
昭和45年父親の経営する婦人服縫製会社
「浪速ドレス」に入社。
昭和46年(1971年)4月好子夫人
(現取締役企画室長、チーフデザイナー)と
ベビー子供服製造卸「三起産業」を
大阪府八尾市にて26歳で個人創業。
昭和53年(1978年)9月「三起商行(株)」を設立。
昭和61年3月「ミキハウス」設立。
平成10年(1998年)1月
「ミキハウス&小学館プロダクション」設立。
平成12年(2000年)10月
「ミキハウス子育て総研」設立。
木村社長は、以前テレビの「賢者の選択」に
出演した際、質問にこう答えていた。
「社長にとっての成功とは何でしょうか?」
「ミキハウスの文化を残すこと。
広い意味で子どもたちの心身の
健全な育成を実現すること」。
「社長にとって現在の会社、そして社員とは、
どのような存在でしょうか?」
「身体の一部」
さらに木村社長は、
他にもこんなことを言っている。
「若い人が具体的な夢を持って努力するのは、
素晴らしいことです。
その努力に対して、企業がすべきことは、
経済的なバックアップだと思っています。
私は、企業が何かひとつ社会貢献をすればいいと
思うんです。
できることをできる範囲で支援する。
そういう企業がたくさん集まれば、
大きな力になります」
ところが、現実はどうだろうか?
ユニクロ同様、アパレル・メーカーでの
店舗勤務社員の労働は過酷だ。
「経済的バックアップ」なんてどこにあるのか?
という感じだ。
正社員は、少なく、
大半が契約社員とアルバイト。
20代の女性の契約社員で
年収250万円(2011年度)といった程度だ。
入社した社員からは
こんな声が上がっている。
「現在、ほとんどのショップの営業時間が
かなり夜遅くまで営業しているため、
労働時間が問題になっています。
新入社員が入社しても
労働条件が厳しいためかあまり長続きせず、
その為必ずといっていいほど
繁忙期には人手不足が生じてしまい、
普通のお休みもとれなかったり
残業が続いたりします。
とっても過酷な現場です」
さらに、この木村社長は、最近になって
とんでもない発言をしていることが判明した。
『週刊現代7/7号』で紹介された、
橋本大阪市長の批判記事の中で
木村社長の発言が紹介されていた。
誤解なきよう、
文脈の前後もちゃんと紹介しておこう。
(問題発言の個所はウルフペンギンが赤く強調
しておいた)
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「橋下さんは国政に出ると言ってるでしょ。
調子に乗るなと言いたいわ」
永田町の政界が、消費増税問題で大揺れする中、
その動向に再び注目が集まっているのが、
橋下徹・大阪市長だ。
内紛状態の民主党は、
もはや党としての体を成しておらず、
分裂・消滅は秒読み段階にある。
もし、近い未来に解散・総選挙が行われた場合、
橋下氏はどんな決断を下し、行動するのか。
中央の動揺が大きくなればなるほど、
同氏の存在感は増していく。
ところが、そんな大阪市長に、
冒頭のように「ダメ出し」をするのは、
三起商行(ミキハウス)社長の木村皓一氏である。
木村氏は'08年の大阪府知事選で橋下氏を擁立、
その後も「経済人・大阪維新の会」の副会長として
支援を続けてきた。
橋下氏にとっては恩人というべき人物の一人であり、
同時に財界ブレーンの一人でもある。
そんな木村氏が、橋下氏に対して
公然と苦言を呈している。
「橋下さんは大阪都構想などについては、
期待通りの働きをしてくれていると思います。
しかし、誤算がありました。
いつのまにか府市の顧問団とやらを
50人くらい集めてしまって。
原発反対派で、経産省の言うことには
何でも反対の古賀茂明氏が筆頭です。
原発反対、節電と言っても、
それで大阪はどうするのですか、と。
経営者にクビくくれと言いたいのですか。
原発は危険というけど、
(原発が稼働した)この50年で、
交通事故で100万人以上が死んでるわけです。
原発でそんなに死にましたか?
橋下さんは、ただ単に
注目を浴びたいだけだと思いますよ。
実際、大停電が起きたら
誰が責任取るのかと言いたいですわ」
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木村社長は、実にスゴイ感覚の持ち主だ。
2011年3月26日の「朝まで生テレビ」で、
勝間和代が次のように言い切ったことと
同じ感覚だ。
勝間は、こう言っていた。
「例えばチェルノブイリの問題というのは
何が顕著に上がったかというと、
小児の甲状腺癌は確かに
顕著に上がったんですよ。
10倍ぐらいになったんですが、
それ以外の病気というのは、
顕著に増えた例というのは
いろいろ研究してるんですけどなかなか、
正直言ってクリアには見えてこない。
また今回の原子力の問題についても、
じゃ、死者が出ましたか?ということについて、
津波の死者に比べて全然、
これ比べていいのかどうか
分かりませんけれども、
やはりその報道のされ具合と
死者の多さというのは
バランスが悪い、というふうに考えています。」
原発事故の被害を、
津波や交通事故の被害と同列に論じてはいけない!
交通事故も津波も、死者や重傷者は
その時だけである。
が、原発事故での「放射線漏れ」での被害は
「その時」だけでは済まないからだ。
3年後、5年後、10年後になって
ようやく「発ガン」という症状が確認される
ということもあるからだ。
女大前研一を目指している勝間和代同様、
ミキハウスの木村社長も
二度と人前で発言しないで欲しい!