世の中には、マスコミが垂れ流している

イメージと実像が大きく違う経営者がいる。

しかも、そういう企業に限って

従業員に非情なブラック企業なのだ。


4.重田康光(しげたやすみつ、

1965年2月25日生まれ)


かつてITベンチャーの雄(と言っても

今のIT企業レベルから見たら子供騙し)として

一世を風靡(ふうび)したのが「光通信」。


重田は現在も、その(株)光通信の

代表取締役会長兼CEOとして、

ブラックなウワサ(暴力団との付き合い)を

振りまいている。


彼の経歴をおさらいしておこう。

巣鴨商業高校卒業後、

はり灸の専門学校に入学するが即退学。


その後、日本大学経済学部に入学するが、

大学に来てまで体育の授業があるという事に

憤慨したという理由で、3ヶ月で中退する。


その後、電話加入権を販売する企業を経て、

1988年2月、株式会社光通信を創業。


当初は第二電電(現KDDI)の

契約取次ぎの代理店として事業をスタートするが、

事業の中心を携帯販売事業へ変更させ、


携帯電話店「HITSHOP」を全国展開して躍進。

マスコミの取材が殺到し、時代の寵児となった。


1996年、史上最年少の31歳で株式を店頭公開し、

それまでの最年少記録だった

西和彦アスキー社長の33歳を更新。


これで光通信は一躍注目された。

そして1999年、当時史上最年少の34歳で

東京証券取引所第一部に上場を成し遂げた。


1999年には、米国経済誌『フォーブス』に

250億ドル(約2兆6,000億円)の個人資産を持つ

世界第5位の富豪として紹介された。


また、当時のITバブルを牽引し、1999年5月31日、

株式会社ソフトバンクの社外取締役にも就任。


その後も、重田が保有する株の時価総額は

増え続け、7兆4,445億円にまで膨れ上がった。


ところが、

株価が最高値を更新した直後の2000年3月、

月刊『文藝春秋』の報道によって、

携帯キャリアから支払われるインセンティブを

受け取るため、

大量の携帯電話架空契約を行っていた

という「寝かせ」の事実が発覚。


加えて、疑惑を釈明するために開いた会見で

「業績は順調で、決算は予定通りに達成できる」

とコメントし、謝罪の言葉は一切言わなかった。


この結果、「光通信」は、

いわゆる「ブラック企業」の代名詞ともなった。


そして、記者会見の2週間後の中間決算発表で

従来予想の60億円黒字から

130億円赤字に転落を発表し、

最高値24万円だった株価は

3,600円台株価(最高値の67分の1)に急落。


この時の「20営業日連続ストップ安」という記録

(東証第一部)は、現在も破られていない。


さらに翌年も、

625億円という巨額の特別損失を計上して、

最終赤字に転落。


その後、

この会社がマスコミに取り上げられることは

ほとんどなくなったが、消えたわけではない。


2000年以降は、事業再建に注力し、

シャープの複写機販売・リースを中核とする

事業転換を行い、

2001年には私財100億円を投じた。


]2003年に代表取締役会長兼CEOに就任、

2004年には黒字化を実現し、

事業再建を成功させた。


重田は、相変わらず「結果がすべてだ」という

経営感覚の持ち主で、

「遵法精神」のかけらも持ち合わせていない。


月刊誌「サイゾー」の最新の6月号では、

この懐かしのブラック企業を振り返っている。


その記事の中で、重田社長のことは

「うぬぼれナポレオン」と揶揄されている。

まさに、言い得て妙だ。


彼は、2000年11月7日付けの

日経BPネット上で

「投資先を見てください。

ライバルが羨むほどでしょう」と

うそぶいている。

IT関連企業での就職したくない企業No.1という

悪評を頑なに守り続けている同社での

日常業務や社員教育とはどんなものなのか?


ネット上では、様々な体験談が報告されている。


*その日のその時間帯の営業結果が悪ければ、

途中休憩を与えてもらえない。

つまりトイレに行けない。昼ご飯を食べられない。

平気で4,5時間休憩なしだったりする。


*休日出勤を強制される。

しかもタイムカードの打刻も打たせない。

要は無給で働かされるということ。


*一日中上司の罵声を浴び続ける。

身体的暴力を受けることもある。

客にウソをつき受注する。

そのためクレームに発展する。


*労働基準監督署ものの問題行為、

違法行為を繰り返すこの会社が

何年も存在し続けていることが

不思議でなりません。

おそらく、泣き寝入りして辞めていく人が

ほとんどだからでしょうが・・・。


*従業員に人権なんてない、

そんな扱いを受ける会社です。

人として働きたいのであれば、

この会社とは関わるべきではないでしょう。


*個人向けの自社商品は

全て自費で購入させられる 
(契約させられた翌月、部署異動や

退職させられた身近な人間はかなり多い)。


*厄介なクレームは、

ほとぼりが冷めるまで放置させられる。


*面接の時は、

18時に帰れるしボーナスも

大体1か月分ぐらいあると聞いいたが、

実際はそんなことは全くなかった。


*無駄な研修はあるが、

使える知識は自分で習得しなければならない。


*提携先に訴えられても

文句言えないようなことを会社ぐるみでしている。


*上層部に古参の連中が多く
パワハラ、アルハラ、セクハラ全て網羅。

酒は倒れるまで飲まされるし
成績が悪い日は電話機などの物を投げつけて来る
(前月終了時のトータル成績が良くても関係無い)。


*新卒の8割が1年以内で退社、

若しくは解雇になる。

よって、年中常に人材募集をしている。

*この会社への入社は、

はっきり言ってお勧めできません。
仕事以外のすべてを

犠牲にできる人には良いと思います。

思いやりや顧客を大事にする人、

プライベートを大事にする人、

家庭を大事にする人はここでは成功できません。


これほどまでに社員に嫌われる同社だが、

それでも業績が良ければ

「勝てば官軍」と自画自賛出来るのだろうが、

ここ最近は、明らかに業績が悪化してきている。



ウルペンのドリームピラミッド-光通信

こういう企業が、まだ上場企業として

生き残っているようでは

日本の本当の経済復興はまだまだ先の話だ。