世の中には、マスコミが垂れ流している

イメージと実像が大きく違う経営者がいる。

しかも、そういう企業に限って

従業員に非情なブラック企業なのだ。


1.渡邉美樹(ワタミ取締役会長)

「365日、24時間、死ぬまで働け!」

(出典:『きみはなぜ働くか。』より)

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月100時間を越す残業が常態化しており、

新入社員の女性が自殺し、遺族が

労災認定を訴えて起こした裁判で

今年2月に労災認定の判決が下るも、

渡邉会長は自身のツイッターでその判決に

クレームを付けたことで、炎上。

(渡邉会長は、「労災認定の件、

大変残念です。労務管理ができていなかった

との認識は、ありません」と書き込んでいた)


渡邉会長は、

成功哲学の「ナポレオン・ヒル」の信奉者で、

彼を絶賛する本を何冊か出版している。

それらの本では、

若者に夢を持つ事を勧め、

その夢の実現に向かっての自己研鑽を

奨励している。


確かに、渡邉会長は、

若い頃佐川急便で死ぬほど一生懸命に

一年間働いて、独立資金300万円を

貯めたというが、それと同じか、

それ以上の過酷労働を

安月給で社員に強制させてはいけない!



上記の自殺した女性は、

渡邉会長のマスコミ・イメージに憧れ、

同社の介護ビジネスに就職するも、

毎日午後3時頃出勤しては、

施設での食事の下ごしらえの

野菜を切ったりするだけの仕事で

毎朝4時ごろまで休みなしで働く毎日だった

とのこと。


明らかに労働基準法違反だ。

タイムレコーダーを強制的に押させてからの

サービス残業が当たり前になっているのだ。


居酒屋でもしかり。

安いメニューで全国展開するのは、

デフレ下の日本では当然の事だが、

それは、低賃金、長時間労働、

サービス残業があってのことだ。


店長ともなれば、管理職。

しかし、それは名前だけの管理職だ。

先ずもって有給休暇なんて取れないし、

アルバイトのミスも店長の自己責任と

されてしまう。


アルバイトが無断で休めば

その分、店長が埋め合わせしなければいけない。

さらに業務報告書が膨大な量で

店長ともなれば先ずもって家に帰って寝る

なんてことは夢のまた夢なのだ。

調理場のシンクで身体を洗うという

こともあるとか。


身体(精神も)を壊して

辞める社員が多いのも頷ける。


そういうところは、

ユニクロなどと同じだが

なまじマスコミ・イメージを操作している分、

より悪質と言えるだろう。


東京都知事選に出馬して

ものの見事に下馬評どおり落選したのも

記憶に新しいが、

落選したとたん、政治についてはダンマリ。

どこまで本気で政界進出を考えていたのか

全く不明な御仁だ。


こんな経営者に、

経営やマーケティングについて

好き放題に言わせたり、書かせたりしている

マスコミも同罪と言えるだろう。


他にも、渡邉会長の著書が必読書指定されて

レポート(読後感想文)提出が義務と

なっているなど、

ワタミは、どう考えても

渡邉教の布教団体なのだ!


まさに、

「働きたくない企業」のワーストNo.1だ!