THE UNIVERSAL FOMULA FOR SUCCESS


成功のための万人の法則


2.金庫の鍵(その6



鍵その5:お金を見せてくれ:

投資家に取引を売ること

      

レジが鳴るまで何も起こらないので、

ビジネススキルは売る能力より重要ではない。


あなたが世界に通用する事業計画を書くことが出来、

素晴らしいマネジメント・チームを見つけることも出来たとしても、

あなたがアイデアを売ることができないなら、

必要とする資金を集めることに失敗するだけでなく、

そのアイデアを繁栄するビジネスに変えるのに必要な

顧客すら決して獲得することは出来ないだろう。


ビジネスで最も基本的な部分は、セールスだ。

売ることは、

ビジネスにおけるあらゆるステップで最も重要な部分なのだ。

取引に必要な資金を集めること自体が、

あなたに「セールス」を強いるのだ。


お金を出してくれる人を探し出して、

練り上げたプレゼンテーションを作成し、

取引に関して合意することは、

投資家に小切手を切らせるプロセスの全てだ。


大部分の人々が信じていることとは違って、

偉大なセールスマンは、実際全く売ろうとはしない。

彼らは教育しようとする。


あなたが投資家を教育するということは、

あなたの取引に何故足があって、

最後までちゃんと行くことができるのかということを

投資家に納得させるということだ。

(訳注:この取引に賛同すれば、途中で頓挫することもなく、

あるいは、あれこれ手を焼くこともなく、

間違いなく成果を出せると、投資家に納得させること)


そして、覚えておくこと:

あなたは単に取引そのものを

投資家を売っているわけではない。

あなたは取引の条件に関しても売っており、

それによって、あなたはできるだけ多くのものを

キープすることがでる。


相手をうまく教育する(売上げをUPする)ことが

出来れば出来るほど、

あなたにとって最も好条件の取引で

資金を供給することができるという可能性が、

さらに大きくなる。



(つづく)

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キース・J・カニンガムが実体験から会得した

成功するためのノウハウが「六つの鍵」なのだ。


その五番目の「鍵」が

「お金を見せてくれ:投資家に取引を売ること」だ。


投資家に、今ここで自分に出資すれば、

何年か後にそのお金が増えて戻ってくると

信じ込ませることが出来るかどうか、

それが「投資家に取引を売ること」なのだ。

(悪用すれば、出資金詐欺となる)


そのためには、しっかりとした事業計画も必要だが

何より重要なのは、「セールス・パワー」だ。


よく言われるのが、

「売るということは相手を説得することだ」。


但し、これでは不十分だ。

相手を説得し、相手がその説得で「納得」しない限り

セールスとしては、まだ初心者レベルだ。


各業界のトップセールスの多くが

相手に売り込まずに売っている。


彼らは、売り込んだり買わせようとするのではなく、

相手から「頼むから売ってくれ」と言いたくなるくらいの

気持ちにさせているのだ。


相手が投資家だろうか、金融機関の担当者だろうが、

こちらから「融資して下さい」と頭を下げるのではなく、

相手から「是非、私もそのビジネスに投資家として

参加させて欲しい」と言わせるくらいの

セールスパワーが必要だ。


もちろん、そうなれば、返済期間や金利など

条件面でもこちらの思惑に沿った契約にすることが

可能となる。

次回は、最後の六番目の「鍵」、

「リスクを恐れず、失敗をはね返すこと」について紹介する。


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世界的なベストセラー、『金持ち父さん貧乏父さん』を

読まれた方は多いだろう。


金持ち父さん貧乏父さん/ロバート キヨサキ

¥1,680
Amazon.co.jp


この本で、著者のロバート・キヨサキは、

自分の父親を「貧乏父さん」とし、友人の父親を「金持ち父さん」

として、その「金持ち父さん」から学んだ、

お金持ちになるための秘訣を紹介している。


自分の父親のように勤勉でまじめに働いていても

金持ちにはなれない。

金持ちは、お金にお金を儲けさせている(これを投資という)のだ。


しかし、実際のところ、彼の父親は

ハワイでの立派な教育者であり、表彰も数多くされ、

地域での教育や社会活動にも多大な貢献をし、

しかも決して貧乏ではなかった。


では、この『金持ち父さん貧乏父さん』は全くの

でっち上げの話かというとそうでもない。


モデルがいたのである。

それが、Keith J. Cunningham(キース・J・カニンガム)だ。



ウルペンのドリームピラミッド-Keith J. Cunningham

<Keith J. Cunningham>


彼の成功と失敗と、そして再度の成功こそが

「貧乏父さん」であり、「金持ち父さん」でもあったのだ。


キース・J・カニンガムが、ケーブル・テレビ事業で成功した後

不動産事業で独立し、当初は成功するも

やがて失敗し、資産は全部差し押さえられて、

残された車で寝起きする日々もあったという。


やがて、アンソニー・ロビンズのセミナーを聞いてから

勇気を得て、考え方と行動を変えたことで

大成功したのだが、その頃にロバート・キヨサキは

自分が開発したボードゲーム(「人生ゲーム」の改良版)を

販売するための実演販売セミナーを主催していた。


それに参加したカニンガムが、セミナー終了後に

キヨサキの楽屋を訪ねて自分の成功と失敗の体験を話したところ、

ロバート・キヨサキから「一緒にセミナーをやろう!」と誘われ

しばらく全米各地でのセミナー講演を

二人一緒に行っていたのだ。


やがて、ロバート・キヨサキは、

キース・J・カニンガムに、「君の体験をモデルに

ビジネス本を書きたいんだが、いいだろうか?」と

了解を求めてきた。


カニンガムは快く承諾したが、

ロバート・キヨサキの書いた本、『金持ち父さん貧乏父さん』

のどこにもカニンガムがモデルだとは紹介されてはいなかった。


それだけでなく、本を書くきっかけにもなったカニンガムに

感謝の言葉すら書かれていなかったのだ。


このことがあってから、二人の仲は気まずくなり、

それ以降、一緒にセミナーをすることはなくなった。


キース・J・カニンガムはその後、

単独でセミナーをするようになり、2006年になって

ようやく自分の経験から学んだ成功ノウハウ本を出すことにした。


それが、"THE KEYS TO THE VAULT"という本だ。



ウルペンのドリームピラミッド-KEYS TO THE VAULT



残念ながら、日本のAmazon.co.jpでは購入することは出来ない。

もちろん、日本語訳も出版されてはいない。

(アメリカのAmazon.comでは、現在29.95ドルで購入可能)

これから先も正式な日本語訳は出版されないと思われる。


そこで、ロバート・キヨサキが言うところの「金持ち父さん」の

本当の教えを今後少しずつ紹介していく予定だ。


by ウルフペンギン