ロック・バンドのWilco(ウィルコ)は、

彼らのレコーディング過程で

価値ある副産物を発見しました。


「I Am Trying to Break Your Heart」という

アルバムの発売と同時に

そのドキュメンタリー映像もDVDとして

発売したのです。


I Am Trying to Break Your Heart [DVD] [Import]/WILCO
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ウィルコ・フィルム [DVD]/ウィルコ

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それは、グループの創造的なプロセスや

グループ内のゴタゴタとは関係なく

多くの人の注目を浴びました。


結果、バンドは

そのドキュメント映画でお金を儲けただけでなく、

より幅広いファン層を増やすための

手段として、その映像を活用したのです。


ヘンリー・フォードは、

あのT型フォードの製造過程で出る

木の切れ端から炭が作れることを知りました。


彼は炭工場を建設しました、そして、

Ford Charcoal(フォード・チャコール)は設立されました

(後にKingsford Charcoalに名称変更)。

(訳註:charcoalは「炭」)


今日、Kingsford(キングスフォード)は、

未だにアメリカの主要な炭メーカーなのです。


ソフトウェア会社は、

普通、本を書こうとはしません。

ロック・バンドは、

普通、レコーディング中に

撮影しようとは考えたりしません。

自動車メーカーは、

普通、炭を売ろうなんて考えもしません。


あなたが今まで考えもしなかったことで

あなたが売ることができる何かが

多分あるはずです。


(つづく)


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Kingsfordについては、下記のサイトを参照のこと。


http://www.kingsford.com/about/index.htm


極端な言い方をすれば、

あらゆるビジネスにおいて副産物が発生する。


あなたにとって、あるいは、あなたの会社にとって、

その副産物が重要とは思えなくても

他の人、他の市場の企業からすれば

その副産物が非常に価値あるものとなる場合がある。


そこに気が付けば、

新たな顧客の開拓となり、売上げ増となる。


常に、市場だけでなく自分のビジネスの周辺にも

目を光らせておくこと。


折角生まれた副産物に気が付かなかった

なんてことはもったいないではないか!


誰かの描いた金儲けのシナリオに

無批判で乗っかるのではなく、

あなたのオリジナル・アイデアを基に

ビジネスを小さく立ち上げよう。


そのためには、

世間の反応、いや、友人、知人、

そして家族や親戚の反応などに

左右されてはいけない。


あなたのアイデアを形にしよう!

広い世界では、

そのアイデアを今も待ち焦がれている

人たちがいるはずだ。


さぁ、ビジネスを立ち上げよう!


但し、何やってもいいというわけではない。

各人の強みを生かした上で、

市場の「ウォンツ」(「ニーズ」ではない)に

フォーカスしたビジネスを始める必要がある。


その辺りのノウハウをこれからも紹介していこう。


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Jason Fried(ジェイソン・フリード)と

David Heinemeier Hansson(デイビッド・H・ハンソン)

という若者が1999年に、Webデザインの

コンサルタント会社を立ち上げた時、

全社員は彼らを含めてたったの3人だけだった。

(成功した今でも社員は20名に満たない!)


ウルペンのドリームピラミッド-Jason Fried

<JKason Fried>



ウルペンのドリームピラミッド-David H. Hansson

<david Heinemeier Hansson>


ところが、彼らの会社、「37signals 」は、

彼ら自身が作り出した様々なWebツール、

中でも「Basecamp 」が評判となり、

今では世界中にユーザーが3万人以上にも

なっている。


さらに、彼らが発信するブログも評判となり、

読者との交流からまた新たなサービスを

誕生させたりもしている。


そんな成功した彼らが、

「起業してやろう」と思っている人たちへの

率直なアドバイス(従来とは違った視点から

ビジネス・チャンスを見つけて

成長させていったノウハウも含めて)が

評判になっている。


このブログ記事は、

そんな彼らの考え方を含めて

これまでに自分でビジネスを立ち上げようなどと

夢にすら見なかった人々や、

既に会社を立ち上げて成功させ

成長させている人たちとは明らかに違う人たち

のために書くブログ記事だ。


そう、これから「成功しよう」という意欲があり、

一歩踏み出そうと決意した人たちのための

ものだ。


当然、古い価値観の人が読めば、

「そんなバカな!」とか、

「それはたまたまうまくいったんだよ」とか、

「誰にも出来るわけじゃないよ」

といった反応を示すかもしれない。

いや、もしかして、怒りだすかもしれない。


そういう意味では、

この記事は「毒」になる可能性もある。

但し、大抵の「薬」に「副作用」があるように、

「毒」は使いようによっては「薬」になることを

忘れてはいけない。


あなたにとって、「毒」となるか、「薬」となるか、

読んで試してみるといい。



参考文献:『REWORK』

Rework/Jason Fried

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