Gordon Ramsay(ゴードン・ラムゼイ)シェフ(*)の

"Kitchen Nightmares(キッチン・ナイトメアズ)"

(**)を見てみれば、あなたはそこに

あるパターンがあることが分かるでしょう。


Ramsay’s Kitchen Nightmares/著者不明
¥価格不明
Amazon.co.jp


失敗しているレストランのメニューには、

あまりに多くの料理が載っています。

あらゆる料理をこの世に出すことが

レストランの評判を広げることだと、

オーナーは思っているからです。


その結果、そのレストランでは、

くだらない料理ばかりになってしまいます

(そして、お客はメニュー頭痛を引き起こします)。


そういうわけで、ラムゼイの仕事の第一歩は

ほとんどいつも、

通常約30種類以上の料理から

10種類程度にまで、

メニューを減らすことです。


このことについて考えてください。

彼が最初に行うことは

現在のメニューを改善することではありません。

それを切り詰めることが、最初の仕事なのです。


それを行ってから、彼は、残されたものに

磨きをかけるのです。


事態がうまくいっていないときの

一般的な傾向は、より多くのことを

問題に注ぐことです。

より多くの人々や時間とお金。


結局やることなすこと、その全てが、

問題をより大きくしてしまうのです。

やるべき正しい方法は、反対方向です。

減らしてください。


したがって、

それ以上手間隙かけないことです。


あなたのプロジェクトは、

あなたが心配するほどには

損傷することはありません。

実際、それが思った以上に

うまく成功する可能性さえあるのです。


あなたは、厳しい現状を認識し、

本当に重要であることを選択する必要性に、

迫られます。


最終期限を先延ばしして、

予算を増やすことができれば、

あなたは決して立ち止まることはありません。


(つづく)


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(*)、(**)Gordon Ramsay&Kitchen Nightmares

ゴードン・ラムゼイは、英国の有名なシェフ。

キッチン・ナイトメアズは、その彼がホスト役を務める

TV番組で、評判が悪いレストランを彼がメニューや

接客、時には内装まで口を出して改善させるという

内容。


その経過が、ラムゼイの喧嘩腰の物言いや

時には罵倒するなどが

そのままテレビに映し出されるため

視聴率も高くなる。

(もちろん、ラムゼイの態度に

切れるオーナーもいる)


流行っていないレストランの共通点は、

こんな感じだ。


①従業員(時にはオーナーも)の士気が低い、

②店(厨房も)が汚い、

③自慢料理がない、

④近隣のレストランと同じメニュー、

⑤そして、料理がまずい!


詳細は、下記のサイトを見るといい。

Kitchen Nightmares


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レストランの例では、

要するに不味い料理が50種類もあるよりは

それを10種類に減らせれば

それぞれを美味しくさせることは

難しくないということ。


オムライスもハンバーグも、ビーフシチューも

不味いとき、ビーフシチューだけが

2,3日に一度しか注文がないとすれば、

ビーフシチューを美味しくするのは

後回し(場合によってはメニューから外す)に

すべきなのだ。



ビジネスにおける問題点も同様に

あれもこれも解決しなければならないことが

山積みだった場合、

一斉に解決しようとしても無理なだけでなく、

よけいに問題が拡大する可能性の方が高い。


また、一つの問題に

あらゆる資本(人、モノ、金)を注入することも

失敗を招きやすい。


「案ずるよりも生むが優し」であり、

「最初から完璧を求めない」ということだ。

誰かの描いた金儲けのシナリオに

無批判で乗っかるのではなく、

あなたのオリジナル・アイデアを基に

ビジネスを小さく立ち上げよう。


そのためには、

世間の反応、いや、友人、知人、

そして家族や親戚の反応などに

左右されてはいけない。


あなたのアイデアを形にしよう!

広い世界では、

そのアイデアを今も待ち焦がれている

人たちがいるはずだ。


さぁ、ビジネスを立ち上げよう!


但し、何やってもいいというわけではない。

各人の強みを生かした上で、

市場の「ウォンツ」(「ニーズ」ではない)に

フォーカスしたビジネスを始める必要がある。


その辺りのノウハウをこれからも紹介していこう。


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Jason Fried(ジェイソン・フリード)と

David Heinemeier Hansson(デイビッド・H・ハンソン)

という若者が1999年に、Webデザインの

コンサルタント会社を立ち上げた時、

全社員は彼らを含めてたったの3人だけだった。

(成功した今でも社員は20名に満たない!)


ウルペンのドリームピラミッド-Jason Fried

<JKason Fried>



ウルペンのドリームピラミッド-David H. Hansson


<david Heinemeier Hansson>


ところが、彼らの会社、「37signals 」は、

彼ら自身が作り出した様々なWebツール、

中でも「Basecamp 」が評判となり、

今では世界中にユーザーが3万人以上にも

なっている。


さらに、彼らが発信するブログも評判となり、

読者との交流からまた新たなサービスを

誕生させたりもしている。


そんな成功した彼らが、

「起業してやろう」と思っている人たちへの

率直なアドバイス(従来とは違った視点から

ビジネス・チャンスを見つけて

成長させていったノウハウも含めて)が

評判になっている。


このブログ記事は、

そんな彼らの考え方を含めて

これまでに自分でビジネスを立ち上げようなどと

夢にすら見なかった人々や、

既に会社を立ち上げて成功させ

成長させている人たちとは明らかに違う人たち

のために書くブログ記事だ。


そう、これから「成功しよう」という意欲があり、

一歩踏み出そうと決意した人たちのための

ものだ。


当然、古い価値観の人が読めば、

「そんなバカな!」とか、

「それはたまたまうまくいったんだよ」とか、

「誰にも出来るわけじゃないよ」

といった反応を示すかもしれない。

いや、もしかして、怒りだすかもしれない。


そういう意味では、

この記事は「毒」になる可能性もある。

但し、大抵の「薬」に「副作用」があるように、

「毒」は使いようによっては「薬」になることを

忘れてはいけない。


あなたにとって、「毒」となるか、「薬」となるか、

読んで試してみるといい。



参考文献:『REWORK』

Rework/Jason Fried

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