あなたが何か新しいことを始めるとき、

いろんな方向へあなたを引っぱろうとする

様々な力が働きます。


あなたができることと、

あなたがしたいことと

あなたがしなければならないことがあります。


あなたがしなければならないところから

始めなければなりません。

震央(震源地の真上)から始めることです。


例えば、あなたがホットドッグの売店を

開こうとしているなら、

あなたは調味料、カート、名前、装飾について

心配する必要があります。


しかし、あなたが最初に

心配しなければならないことは、ホットドッグです。

ホットドッグが、震央です。

他の全ては二番目です。


震央を見つける方法は、

自分自身に次の質問をすることです。


「私がこれを取り除いても、

私が売っているものはまだ存在するのか?」

ホットドッグのないホットドッグ売店は、

ホットドッグ売店でありません。


あなたは、タマネギ、付け合せ、マスタード、

その他を取り除くことができます。
一部の人々は、

トッピングが何もないあなたのホットドッグが

好きではないかもしれません。


それでもあなたはまだホットドッグのお店を

開いているでしょう。
しかし、ホットドッグがなければ、あなたは

ホットドッグのお店を開く事はできません。


だから、あなたの震央を理解してください。


あなたの方程式のどの部分が、

取り除くことができませんか?

あなたがこれやそれなしで

やり続けることができるならば、

それらのものは震央でありません。


それを発見したときが、知るときです。

それからあなたの全てのエネルギーを

それが最高のものとなるよう集中させることです。


それが、あなたが行う全てのことの、

基盤となるからです。


(つづく)

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「あれもこれもしよう」というのは、

結局は「あれもダメ、これもダメ」ということに

なりがちだ。


それなのに、多くの起業家は

ついつい「どうせ作るなら、あれも入れてこれも入れて」

という風にしがちだ。


結果、全方位的で、狙いがあやふやな製品や

サービスが出来上がるというわけだ。


創業時は想像以上にエネルギーが必要だ。

そのエネルギーを分散させてはいけない。

「これができないとビジネスを始める意味がない」

ということに、とことんフォーカスすべきなのだ。


どうしてもやりたいビジネス・プランが複数あるなら

優先順位をつけて、一つずつ実行していくこと。

当初は思いつかなかったアイデアが

後になって思いついたり、

有能な人材と出会えるようになることが多いからだ。


その結果、当初は難しかったことも

後になれば、ずっと楽にできるようになるのだ。


誰かの描いた金儲けのシナリオに

無批判で乗っかるのではなく、

あなたのオリジナル・アイデアを基に

ビジネスを小さく立ち上げよう。


そのためには、

世間の反応、いや、友人、知人、

そして家族や親戚の反応などに

左右されてはいけない。


あなたのアイデアを形にしよう!

広い世界では、

そのアイデアを今も待ち焦がれている

人たちがいるはずだ。


さぁ、ビジネスを立ち上げよう!


但し、何やってもいいというわけではない。

各人の強みを生かした上で、

市場の「ウォンツ」(「ニーズ」ではない)に

フォーカスしたビジネスを始める必要がある。


その辺りのノウハウをこれからも紹介していこう。


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Jason Fried(ジェイソン・フリード)と

David Heinemeier Hansson(デイビッド・H・ハンソン)

という若者が1999年に、Webデザインの

コンサルタント会社を立ち上げた時、

全社員は彼らを含めてたったの3人だけだった。

(成功した今でも社員は20名に満たない!)


ウルペンのドリームピラミッド-Jason Fried

<JKason Fried>



ウルペンのドリームピラミッド-David H. Hansson

<david Heinemeier Hansson>


ところが、彼らの会社、「37signals 」は、

彼ら自身が作り出した様々なWebツール、

中でも「Basecamp 」が評判となり、

今では世界中にユーザーが3万人以上にも

なっている。


さらに、彼らが発信するブログも評判となり、

読者との交流からまた新たなサービスを

誕生させたりもしている。


そんな成功した彼らが、

「起業してやろう」と思っている人たちへの

率直なアドバイス(従来とは違った視点から

ビジネス・チャンスを見つけて

成長させていったノウハウも含めて)が

評判になっている。


このブログ記事は、

そんな彼らの考え方を含めて

これまでに自分でビジネスを立ち上げようなどと

夢にすら見なかった人々や、

既に会社を立ち上げて成功させ

成長させている人たちとは明らかに違う人たち

のために書くブログ記事だ。


そう、これから「成功しよう」という意欲があり、

一歩踏み出そうと決意した人たちのための

ものだ。


当然、古い価値観の人が読めば、

「そんなバカな!」とか、

「それはたまたまうまくいったんだよ」とか、

「誰にも出来るわけじゃないよ」

といった反応を示すかもしれない。

いや、もしかして、怒りだすかもしれない。


そういう意味では、

この記事は「毒」になる可能性もある。

但し、大抵の「薬」に「副作用」があるように、

「毒」は使いようによっては「薬」になることを

忘れてはいけない。


あなたにとって、「毒」となるか、「薬」となるか、

読んで試してみるといい。



参考文献:『REWORK』

Rework/Jason Fried

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