ウルペンのドリームピラミッド-パトリック・レドモンド

<パトリック・レドモンド>


2006年に、ヨーロッパの研究者たちがニューロ・チップを開発し、

シリコーン回路上で生きた脳細胞と結合させ、

ネズミやカタツムリを使って、多くの実験を行ったと、

LifeScience.comで紹介されました。


それによると、チップを取り付けられた脳が

ニューロンを刺激する間、ニューロンからの電気信号が

チップ・トランジスタに記録されるのです。

彼らによると、この結果、神経刺激器が作れて、

痛みを軽減するために活用でき、パーキンソン病の症状を

軽減させることもできるというのです。


肥満を治療することができる胃刺激器は、

あなたが既に満腹だと思わせ、食欲を減退させてくれます。

それには、チップをあなたの脳に入れて

信号を送るだけでいいのです。


別の研究では、ニューロ・チップ移植手術が、

狂暴な囚人に対して行われました。

マイクロチップを移植され(しかも、彼らは移植されるということを

知らされていませんでした)、チップの発振周波数が

160メガヘルツにセットされたとき、

被験者の囚人たちは無気力になり、

1日におよそ22時間も眠るようになリました。

チップが、全ての狂暴な囚人たちの攻撃性を抑えたのです。


もう一つの面白い実験は、

脳の海馬の代わりとなるシリコーン・チップの移植です。

海馬は、記憶をつかさどる脳の領域として知られています。

これが成功すれば、人工脳や人工器官が

その生物学的実物にとって代わることができます。


そして、記憶障害を患う人々は、

新しい記憶を保存する能力を回復することができるのです。

それは、南カリフォルニア大学の

神経エンジニアリング・センターで

Berger(ベルガー)教授によって開発されています。


ネズミや猿では効果があったこの実験が、

もし人間に適用されたなら、

人が加齢によって失う「短期的記憶」を

回復させることが可能となり、さらに、

あなたの既存の「短期的記憶」を

人工の「短期的記憶」と入れ替えることができるのです。


(つづく)


翻訳:ネコペンギン