実際に何かのために頑張ることと、、

あなたが何かのために頑張っていますという

ミッション・ステートメントを掲げていることとは、

全く別の次元のことなのです。


ご存知のように、

「最高のサービスを提供しています」

というようなサインは、

まさに壁に貼るために作られています。


しかしそれは、嘘っぽかったり、

現実とかけ離れているように

見えたりします。


あなたが、あるレンタカー・サービス会社の

事務所に入ったと想像してみてください。
部屋は寒く、カーペットは汚れたままです。
誰も、カウンターにはいません。


そして、

ぼろぼろになった紙切れが

掲示板の上の方に

押しピンで留められているのが目に入ります。


それが、ミッション・ステートメントです。


そこには、次のようなことが書かれています。


私たちの任務は、

商業用トラックや普通自動車をレンタルし、

あるいは自動車やお客様が必要とするパーツを

販売する際に、

お客様の予想を上回るサービスや品質、

価値を提供する事です。


私たちは、お客様に対して

お約束した以上のものをお届けし、

正直かつ公平であるよう心がけ、

さらに「一層の努力をする」ことによって、

お客様からの長期的な信頼を得られるよう

努めてまいります。


私たちは、お客様に対する

想定外のサービスを提供するために、

社員を指導し、成長する機会を与え、

業績と成果に応じた評価を与えることで

彼らのモチベーションを上げる必要があります。(*)


・・・・・・


ミッション・ステートメントは、

まだまだ続いています。



そして、レンタカー・サービス会社の事務所で

この戯言(たわごと)を読んだあなたは、

驚きます。

「ここの連中は、私のようなお客を

そこまでばかだと考えているんだろうか?」


紙の言葉は、実際の経験と、

明らかに乖離(かいり)しています。


この状態は、

その会社があなたを「保留」の状態のままに

しているのと同じです。


そして、次にこの会社がどんなにあなたを

顧客として評価しているかについて話す、

録音された声が自動的に流れてきます。


マジで?


それから多分、

あなたがサポート担当者をもう少し増やす事で

私が援助を得るのに

30分も待たされる必要はなくなるでしょう。


もしくは、全く何も言わないでください。


しかし、間違っても

どんなに私が好きかについて語りかける、

録音されて自動再生される声を

私に聞かせないで欲しい。
それは、ロボットfだからです。


素晴らしいことを言うように

プログラムされたロボットと、

本物の愛情の違いを

私は知っています。


特に何かにこだわって頑張るということは、

単にそれを書きとめることではありません。

それは、そのことを心底信じて、

その通りに実行するということなのです。


(つづく)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


(*)参考サイト

Mission, Enterprise Rent-a Car,

http://aboutus.enterpraise.com/who_we_are/mission.html



=====================


「やっています」と表示することと、

実際に「やっている」ということは

明らかに違う。


以前放映していた、家電量販店の「ミドリ電化」の

CMに「『やってみます!』のミドリです。」

というのがあったが、

それでは弱いということだ。


兵庫県尼崎市に本社のあった

関西の家電量販店だったが、

結局2009年10月にエディオンに

買収されてしまった。


顧客が見ているのは、

「やってみます!」と言うう店員ではなく、

「やっています!」と言う店員であり、

「やりました!」と言う店員なのだ。


大事なことは、実際に「やっている」ことであり、

見えていることだ。


東京電力グループの企業理念(ミッション)を

ご存じだろうか?


「エネルギーの最適サービスを通じて

ゆたかで快適な環境の実現に貢献します。」


*「経営理念」は、

「私たち東京電力グループが、世の中に存在し、

企業活動を行うのは何のためか」という

存在意義を示したものです。


*「ゆたかで快適な環境」とは、

「便利でくらしやすいだけでなく、心豊かで、

自然とも調和した持続可能な社会」と考えています。


*私たち東京電力グループは、

お客さまや社会のニーズを先取りした、

電気を中心とするさまざまなサービスを

お届けすることで、

そうした環境の実現に向け貢献していきます。


東電のこのミッションを読んで

あなたはどう思うだろうか?


あなたの会社や店舗でも、

カッコいいロゴマークを付けた

「お客様へのお約束」なんていうミッションを

あちこちに貼っていないだろうか?


長年見慣れているうちに、

しまいに「何か貼っている」感覚に

なっていないだろうか?


東電グループのミッションは、

今もホームページで見ることができる。

3.11以後も変わってはいないのだ。


さて、あなたの会社では

便利だからという理由で、

「オプトイン・メール」ばかり

送信していないだろうか?


製品やサービスの分類、見込み客の分類は

本当に今現在も正しいのだろうか?


「差し込みメール」ばかり

送信していないだろうか?


リピーターに、直接自分であいさつ文や

感謝の気持ちを送信せず、自動化することで

結果的に将来の熱心なユーザーを

取りこぼしていないだろうか?


他の人には出来ていないことを、

あなたが今やっているとしたら、

それがあなたを成功に近づけるのだ。


あなたのオリジナル・アイデアを基に

ビジネスを小さく立ち上げよう。


そのためには、

世間の反応、いや、友人、知人、

そして家族や親戚の反応などに

左右されてはいけない。


あなたのアイデアを形にしよう!

広い世界では、

そのアイデアを今も待ち焦がれている

人たちがいるはずだ。


さぁ、ビジネスを立ち上げよう!


但し、何やってもいいというわけではない。

各人の強みを生かした上で、

市場の「ウォンツ」(「ニーズ」ではない)に

フォーカスしたビジネスを始める必要がある。


その辺りのノウハウをこれからも紹介していこう。


=====================


Jason Fried(ジェイソン・フリード)と

David Heinemeier Hansson(デイビッド・H・ハンソン)

という若者が1999年に、Webデザインの

コンサルタント会社を立ち上げた時、

全社員は彼らを含めてたったの3人だけだった。

(成功した今でも社員は20名に満たない!)


ウルペンのドリームピラミッド-Jason Fried

<JKason Fried>



ウルペンのドリームピラミッド-David H. Hansson

<david Heinemeier Hansson>


ところが、彼らの会社、「37signals 」は、

彼ら自身が作り出した様々なWebツール、

中でも「Basecamp 」が評判となり、

今では世界中にユーザーが3万人以上にも

なっている。


さらに、彼らが発信するブログも評判となり、

読者との交流からまた新たなサービスを

誕生させたりもしている。


そんな成功した彼らが、

「起業してやろう」と思っている人たちへの

率直なアドバイス(従来とは違った視点から

ビジネス・チャンスを見つけて

成長させていったノウハウも含めて)が

評判になっている。


このブログ記事は、

そんな彼らの考え方を含めて

これまでに自分でビジネスを立ち上げようなどと

夢にすら見なかった人々や、

既に会社を立ち上げて成功させ

成長させている人たちとは明らかに違う人たち

のために書くブログ記事だ。


そう、これから「成功しよう」という意欲があり、

一歩踏み出そうと決意した人たちのための

ものだ。


当然、古い価値観の人が読めば、

「そんなバカな!」とか、

「それはたまたまうまくいったんだよ」とか、

「誰にも出来るわけじゃないよ」

といった反応を示すかもしれない。

いや、もしかして、怒りだすかもしれない。


そういう意味では、

この記事は「毒」になる可能性もある。

但し、大抵の「薬」に「副作用」があるように、

「毒」は使いようによっては「薬」になることを

忘れてはいけない。


あなたにとって、「毒」となるか、「薬」となるか、

読んで試してみるといい。



参考文献:『REWORK』

Rework/Jason Fried

¥1,845
Amazon.co.jp