誰にも、

「eBayに関しての凄いアイデアがあるんだ」

などと話しかけてくる、

友人の一人や二人がいるはずです。


その人は続けて、

「うまくいけば、俺は億万長者だ!」

などと言ったりします。


でも、その理屈は感傷的で、妄想的です。


eBayについてのアイデアを持つことと、

eBayを実際につくることとは無関係です。


あなたが実行することが重要なのであって、

あなたが考えたり、言ったり、

計画することが重要なのではないのです。


あなたのアイデアは、

それほど貴重なものなのでしょうか?


ならば、そのアイデアを売りに行って、

その結果、あなたが何を手にするか

想像してみてください。

多分、思いつく答えはそれほど

多くはないでしょう。


あなたが実際に何かを作り始めるまでは、

あなたの素晴らしいアイデアは

単なる「一つのアイデア」のままなのです。


そして、誰もがそういうアイデアを

一つくらいは思いついているものなのです。


Stanley Kubrick (スタンリー・キューブリック)監督は、

野心的な映画製作者に、

こんなアドバイスを与えました。

「カメラと多少のフィルムを手にしたら、

どんな時でも映画を製作すること」


キューブリックは、

あなたが何か新しいことをしているときは、

何かを作り始めなければならない

ということを知っていました。


最も重要なことは、始めることです。


それで、カメラを手にしたら、

音声を記録し、撮影を始めてください。


アイデア自体は、安くて、豊富です。


独創的な受けるアイデアというものは

ビジネスのこのような些細な部分にあり、

大抵は取るに足らないものなのです。


すべき本当の質問は、

「自分はどれくらいよく実行しているのか?」

なのです。


(つづく)


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ウルペンのドリームピラミッド-スタンリー・キューブリック

<スタンリー・キューブリック>


(1928年7月26日~1999年3月7日)




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要するに、「論より証拠」であり、

「結果を見せろ」っていうことだ。


但し、何事にも「タイミング」というものがあり、

「思い立ったら吉日」とばかりに、

何が何でも、即実行すればいい

というわけではない。


あのジェームズ・キャメロン監督が

映画「アバター」を思い立ってから

即行で製作していたら

あれほどヒットしていただろうか?


彼が、映画「アバター」の

最初のシナリオ(80ページ)を

書き上げたのは、1994年だったのだ!


1996年に映画「タイタニック」完成後、

1997年の完成を目指して

取り掛かるところだったが、

観客の映画離れを食い止めるには

3D化が将来必要になり、そのためには

「アバター」も3Dで撮ることにしたのだが、

必要な技術開発の遅れから

大幅に予定変更となった。


その結果、

撮影カメラの自社開発を含めて

構想から完成まで14年もの年月が掛かった。


彼が凄いのは、

次々と映画やテレビの仕事をこなしながら

忘れずにいつも「アバター」のことを

考え続けていたことだ。


それほど、執念深く思い込んで継続しないと

実現できない「アイデア」というものもある。


しかし、一般的には、即行ほど強いことはない。


多少荒削りでも思い立ったら行動した方が

早く経験できて、早く軌道修正もできる。


あなたのオリジナル・アイデアを基に

ビジネスを小さく立ち上げよう。


そのためには、

世間の反応、いや、友人、知人、

そして家族や親戚の反応などに

左右されてはいけない。


あなたのアイデアを形にしよう!

広い世界では、

そのアイデアを今も待ち焦がれている

人たちがいるはずだ。


さぁ、ビジネスを立ち上げよう!


但し、何やってもいいというわけではない。

各人の強みを生かした上で、

市場の「ウォンツ」(「ニーズ」ではない)に

フォーカスしたビジネスを始める必要がある。


その辺りのノウハウをこれからも紹介していこう。


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Jason Fried(ジェイソン・フリード)と

David Heinemeier Hansson(デイビッド・H・ハンソン)

という若者が1999年に、Webデザインの

コンサルタント会社を立ち上げた時、

全社員は彼らを含めてたったの3人だけだった。

(成功した今でも社員は20名に満たない!)


ウルペンのドリームピラミッド-Jason Fried

<JKason Fried>



ウルペンのドリームピラミッド-David H. Hansson

<david Heinemeier Hansson>


ところが、彼らの会社、「37signals 」は、

彼ら自身が作り出した様々なWebツール、

中でも「Basecamp 」が評判となり、

今では世界中にユーザーが3万人以上にも

なっている。


さらに、彼らが発信するブログも評判となり、

読者との交流からまた新たなサービスを

誕生させたりもしている。


そんな成功した彼らが、

「起業してやろう」と思っている人たちへの

率直なアドバイス(従来とは違った視点から

ビジネス・チャンスを見つけて

成長させていったノウハウも含めて)が

評判になっている。


このブログ記事は、

そんな彼らの考え方を含めて

これまでに自分でビジネスを立ち上げようなどと

夢にすら見なかった人々や、

既に会社を立ち上げて成功させ

成長させている人たちとは明らかに違う人たち

のために書くブログ記事だ。


そう、これから「成功しよう」という意欲があり、

一歩踏み出そうと決意した人たちのための

ものだ。


当然、古い価値観の人が読めば、

「そんなバカな!」とか、

「それはたまたまうまくいったんだよ」とか、

「誰にも出来るわけじゃないよ」

といった反応を示すかもしれない。

いや、もしかして、怒りだすかもしれない。


そういう意味では、

この記事は「毒」になる可能性もある。

但し、大抵の「薬」に「副作用」があるように、

「毒」は使いようによっては「薬」になることを

忘れてはいけない。


あなたにとって、「毒」となるか、「薬」となるか、

読んで試してみるといい。



参考文献:『REWORK』

Rework/Jason Fried
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