欧米では、しばしばビジネス書なのに

物語風に書かれてベストセラーになった本が

何冊もある。


面白い物語を読み進むにつれて

読者は、リーダー・シップやマネジメント、

モチベーション、イノベーションなどや、

どう生きるかまで学べるという仕組みだ。


中には、人間以外の生き物を主人公にした

物語もいくつかベストセラー(但しアメリカで

という場合が多いが・・・)もある。


難しいビジネス理論や哲学を

面白い物語にして分かりやすくすることは

一見簡単なようで、実はものすごく難しい。


一番簡単なことが

難しいことを難しく説明することだ。


日本の政治家は皆そういう演説や説明ばかり。


逆に、難しいことを分かりやすく

比喩などを使って説明するには、

ストーリー・テラー(語り部)としての

才能も必要となる。


素晴らしいストーリー・テラーの

プレゼンターなら、「パワーポイント」を

使わなくても相手を納得させられる。


そういう訳で、ウルフペンギンは

物語となった「ビジネス書」にも注目している。


日本語訳のある本をいくつか紹介すると・・・。



先ずは、映画化もされた世界的なベストセラー。

何のために生きるのか、という問いかけだ。

かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)/リチャード・バック
¥500
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少し前に日本でも話題になったのは、この本。

二匹のネズミと二人の小人のお話。


チーズはどこへ消えた?/スペンサー ジョンソン
¥880
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こちらは、文字通り、

ネコに学ぶ組織改革論。

但し、日本語版の出来がすこぶる悪い。

CATS!~キャッツ!ネコに学ぶ 組織を変える「9つの教え」/スティーヴン・C・ランディン
¥1,000
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こちらは少し哲学的で

ミツバチが主人公だが、

まるであの「カモメのジョナサン」のように

「生きる意味」を探っていく。



山の向こうに何がある?/ジョン・ペンバーシー
¥1,260
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これは世界的ベストセラー作家、

ディーン・クーンツの愛犬、トリクシーが

書いたとされる幸せになる本だ。

犬が教えてくれた幸せになるヒント ~Bliss to You~/トリクシー・クーンツ
¥1,365
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人生の悩みの解消には、これかも。

ガンジス河の3匹の犬/クリシュナ・マーン ムルガ
¥945
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こちらは、日本の本だが

ネコのような登場人物(猫物?)に学ぶ

ビジネス英語。

ビジネス・キャッツ―プロジェクトで学ぶ実践ビジネス英語/寺内はじめ
¥1,890
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さて、今回ご紹介するのは、

こちらの本。

Bingsop’s Fables: Little Morals for Big Business/Stanley Bing
¥1,704
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”BINGOSOP'S FABLES"というのは、

著者のスタンレイ・ビングが、自分の名前と

イソップ寓話のイソップをダブらせた造語。


表紙のイラスト(中身のイラストも)が素敵だ。

古代ギリシャ時代の服装をした若者が

折れた柱の跡によりかかって居眠りしているが、

その手の先には何とiPadが!

イラストは、Steve Brodner。


これは、イソップ寓話のように短いストーリーを

全部で34篇集めた本だが、

寓話といっても動物が主人公ではない。

全て著者のスタンレイ・ビングのオリジナルで

ビジネス現場での出来ごとばかりだ。


しかし、それぞれの面白いエピソードから

教訓が学べる仕掛けになっている。


そこで、ウルフペンギンの解説も加えて

ご紹介していきたいので、

ウルフペンギンの「ウ」と合わせて

「ウソップ物語」とすることにした。