この記事は、中部大学教授、武田邦彦氏のブログから

記事の転載許可を得て、以前ネコペンギンのブログ

『幸せな成功のための魔法の杖』で連載しておりましたが、

2011年2月18日朝、アメブロによってそのブログが

突然削除されてしまい、ご紹介ができなくなってしまいました。


そこで、ウルフペンギンのこのブログで改めて

ご紹介していくことになりました。

なお、本文中の誤字脱字は訂正してありますが、

基本的に内容はそのままにしております。


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ある読者の方から、厚生労働省の

「お母さん向けパンフレット」を送っていただきました。



ウルペンのドリームピラミッド-妊娠中の方:1



このパンフレットは、

厚生労働省が多額の税金を使って大量に配布したもので、

データは一切、書いてありませんが

「放射線は安全だ、基準を守れば赤ちゃんは安全だ」

を繰り返しています。


厚生労働省の中にはお医者さんもたくさんおられ、

国民の健康を守るために、

「健康ニッポン」などの大がかりな

キャンペーンを展開しているのに、実に不思議です。


福島原発の事故が起こってから国は、


1) 外部からの線量の限度を、

1年1ミリから1年20ミリにした(内部はわずか2%の査定)、


2) 水の限度を10ベクレルから300ベクレルにした、


3) 食材は魚を含めて急遽決めて、

コメも含めて約500ベクレル(キログラムあたり)

(魚は2000,コメ500、野菜300など)、


から、少し前のブログに書いたように、


「国を信用して、基準値を守る生活をすると、

子供の被曝は1年に50ミリシーベルトになる」


というきわめて過酷な状態になるのです。



ウルペンのドリームピラミッド-妊娠中の方:2



でも、このパンフレットのように、

厚生労働省はそのデータを示さず、

「基準を守れば赤ちゃんを守ることができる」と

言っています(悪魔の言葉ではないか?)。


本当に国は、1年20ミリとか50ミリで良い、

「法律を守っている」と思っているのでしょうか?


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実は違うのです。



ウルペンのドリームピラミッド-妊娠中の方:3


5月25日、「国」の原子力保安院は、

「被曝について法律違反をした」という理由で

東電を厳重注意処分にしました。


その理由は、


(1)第2原発で4月21日まで管理区域の

設定基準を超える線量が測定されながら、

線量管理をしなかった、


(2)放射線業務従事者でない女性5人が、

放射線管理の必要な区域で勤務し、

うち2人が一般の線量限度である

年1ミリシーベルトを超えて被ばくした、


ということです。


そして、


「保安院は、作業員全員が携行できる線量計の確保や、

通常時と同様に3カ月に1回内部被ばくの評価ができるよう

機器を早期に整備することなど、

7項目の改善策を東電に指示した。


第1原発では地震発生直後から

女性計19人が作業に従事。

女性の放射線業務従事者について

国が定めた被ばく線量の限度

「3カ月で5ミリシーベルト」を2人が超えるなど、

放射線管理の不備が判明していた。」


と伝えています。


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私たちは国を失いました。

税金は払わなくて良いでしょう。

そのぐらいの常識は、訴訟になったときに

裁判官も理解すると思います。


その理由、


1) 【文科省】 外部被曝だけで1年20ミリまでOK。


2) 【厚労省】 食材も入れて1年50ミリまでOK


3) 【経産省】 1年1ミリを越えると厳重注意


一体、これは何でしょうか?


完全な国の空中分解です。


・・・・・・・・・


このほか、保安院は「日本国の法律」に基づいて、

次のように東電に注意をしています。


1) 一般人の基準が1年1ミリということを忘れたのか!


2) 職業人の被曝は1年20ミリ

(3ヶ月で5ミリ)ということを忘れたのか!


3) 職業人が働く管理区域では、線量計の携帯、

内部被曝の管理が必要だと言うことを忘れたのか!


もちろん、日本では法律は一つですから、

福島県や自治体は、


1) 一般人(それも子供)を1年1ミリ以上被曝させている、


2) 管理区域の人に線量計も内部被曝の管理もしていない、


3) それが現実なら、法律を守る立場から、

除染に全力を挙げなければならないのに、

限度を上げて被曝させている、


また、練馬区役所(ホームページは改正されたようです)、

松戸市などは、「1年100ミリまで大丈夫です」と言い、

法律違反をしています。


ある真面目な地方公務員から私に

「1年1ミリという法律を教えてください」と依頼が来ました。

とても正直で真面目な人なので、

この質問は良いのですが、やはり法治国家ですから、

国が空中分解していても、

公務員は法律を守って欲しいものです。


でも、もう国は無い! 自分で行こう!


(平成23年5月26日 午前11時 執筆)

武田邦彦


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まるで、何かに取り憑かれているのではないかと

思われるくらい、国や地方自治体やその首長や

御用学者やTVの司会者たちが、

こぞって国民をあるところへ連れて行こうとしている。


それは、20年後の墓場だ!


まるで、誰かの指示に従うように、粛々と

命令を実行しているようで実に不気味だ!


この地球上から、「無駄飯食い」と区分けされた人類を

徐々に抹消し、一部の人たちにとって都合の良い

そんな社会作りを目指しているみたいではないか!


彼らの言うことを信じれば、行く先は「墓場」だ!

by ウルフペンギン