「実際にはうまくいかないよ」


あなたが誰かに斬新なアイデアについて

話せば、大抵はこう言われるはずです。


これは、人生において

とても重苦しいことですが、

現実世界では耳にすることなのです。

それは、新しい考え、なじみの薄いアプローチや

見知らぬ概念が常に負けるケースです。


唯一勝利を得るのは、

例え問題があろうと、効率が悪かろうと、

人々が既に知っているかしたことなのです。


その表面をひっかいてみてください。

そうすれば、

これらの「現実の世界」の住民が

「悲観論」と「絶望」で満たされていることが、

あなたには分かるはずです。

彼らは、斬新なコンセプトは

失敗すると思っています。

彼らは、社会が変化する準備が

まだできていない可能があると、

決め付けるのです。


更に悪いことに、

彼らは他の人を墓場に追いやろうとします。

あなたのアイデアが期待できて、

しかもあなたが野心的なら、

彼らはあなたのアイデアが実現不可能だと

あなたに信じ込ませようとします。

彼らは、あなたが時間を浪費しているとも

言うでしょう。


彼らを信じていないでください。

その世界は、彼らにとって現実だとしても、

だからと言って、

あなたが彼らの現実の中で

生きなければならない

というわけではありません。


我が社の場合、

ありとあらゆる手段でもって

現実のテストに落第したことを覚えています。


現実の世界で、

あなたは1ダース以上の従業員を

2つの大陸の8つの異なる都市に

分散させることは不可能です。

現実の世界で、

あなたは一人の販売員、または広告なしで

何百万もの顧客を引きつけることは不可能です。


現実の世界で、

あなたは他の国々の人に

成功の秘訣を明らかにすることができません。


しかし、我々は

それら全てのことを成し遂げて

成功したのです。


現実の世界は、重要ではありません。

現実の世界は、口実に過ぎません。


それは、試みないためのいいわけです。

それは、あなたとは関係ありません。



(つづく)


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世界のどこかの誰かが、

間違いなくビジネスを変え、

人々の習慣を変え、社会を変えてきた。


その誰かが、あなたであってはならない

理由などどこにもない。


あなたでもいいはずだ。


そのためには、

世間の反応、いや、友人、知人、

そして家族や親戚の反応などに

左右されてはいけない。


あなたのアイデアを形にしよう!

広い世界では、

そのアイデアを今も待ち焦がれている

人たちがいるはずだ。


さぁ、ビジネスを立ち上げよう!


但し、何やってもいいというわけではない。

各人の強みを生かした上で、

市場の「ウォンツ」(「ニーズ」ではない)に

フォーカスしたビジネスを始める必要がある。


その辺りのノウハウを徐々に紹介していく予定だ。


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Jason Fried(ジェイソン・フリード)と

David Heinemeier Hansson(デイビッド・H・ハンソン)

という若者が1999年に、Webデザインの

コンサルタント会社を立ち上げた時、

全社員は彼らを含めてたったの3人だけだった。

(成功した今でも社員は20名に満たない!)



ウルペンのドリームピラミッド-Jason Fried

<JKason Fried>



ウルペンのドリームピラミッド-David H. Hansson

<david Heinemeier Hansson>


ところが、彼らの会社、「37signals 」は、

彼ら自身が作り出した様々なWebツール、

中でも「Basecamp 」が評判となり、

今では世界中にユーザーが3万人以上にも

なっている。


さらに、彼らが発信するブログも評判となり、

読者との交流からまた新たなサービスを

誕生させたりもしている。


そんな成功した彼らが、

「起業してやろう」と思っている人たちへの

率直なアドバイス(従来とは違った視点から

ビジネス・チャンスを見つけて

成長させていったノウハウも含めて)が

評判になっている。


このブログ記事は、

そんな彼らの考え方を含めて

これまでに自分でビジネスを立ち上げようなどと

夢にすら見なかった人々や、

既に会社を立ち上げて成功させ

成長させている人たちとは明らかに違う人たち

のために書くブログ記事だ。


そう、これから「成功しよう」という意欲があり、

一歩踏み出そうと決意した人たちのための

ものだ。


当然、古い価値観の人が読めば、

「そんなバカな!」とか、

「それはたまたまうまくいったんだよ」とか、

「誰にも出来るわけじゃないよ」

といった反応を示すかもしれない。

いや、もしかして、怒りだすかもしれない。


そういう意味では、

この記事は「毒」になる可能性もある。

但し、大抵の「薬」に「副作用」があるように、

「毒」は使いようによっては「薬」になることを

忘れてはいけない。


あなたにとって、「毒」となるか、「薬」となるか、

読んで試してみるといい。



参考文献:『REWORK』

Rework/Jason Fried
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