ウルペンのドリームピラミッド-パトリック・レドモンド

<パトリック・レドモンド>


RFIDチップは、クレジットカード、デビットカードと

パスポート、運転免許証、保険証やその他の多くのものに

埋め込まれるようになってきました。


これらのチップは、ますます、アイテムと同様に

人々をモニターするために使われようとしています。

衣服と身の回りの品に埋め込まれたRFIDタグによって、

人々はショッピングセンター、図書館、博物館、

スポーツアリーナ、エレベーター、そしてトイレまで追跡されて、

モニターされるようになったのです。


アメリカン・エキスプレス社の青いカードにも

それらは埋め込まれています。

彼らは、顧客の動きを追い、振る舞いを観察するために

人々を追跡するリーダーを

店内に設置する計画を発表しています。


あなたが自分のクレジットカードまたはデビットカードで

何かを買えば、彼らはあなたが

どんなアイテムを買ったかについてわかるのです。


そして、アイテムにもチップが付いていれば、

あなたが何を買おうとしているかについても知り得るのです。

こうやって彼らはあなたを追跡することができるのです。


2006年に、IBMは

「RFIDによってタグ付けをされたアイテムを使用する人々の

識別と追跡」と称する発明で特許の認可を得ました。

この特許申請で述べられた目的の一つが、

人々の情報収集のために、

「店かその他のエリアを通る人の動きをモニターする」

ことが出来るということでした。


誰かが店に入ってきたとき、リーダーは

「その人によって運ばれてきた全ての

認識可能なRFIDタグ」をスキャンして、

そのタグ情報を既存の販売情報に関連付けさせて、

個人の「正確なアイデンティティ」を決定するのです。


その後、「"person tracking unit"(人追跡ユニット)」として

知られているある装置は、

「店に入ってきた人の動きをモニターするために」

追跡ナンバーを買い物客に自動的に割り当てるのです。


私が3台のリーダーを持っていれば、

この部屋いる人なら誰であれ、

たった1秒間スキャンするだけで、

誰がここにいるか分るのです。


それくらい素早く調べられるのです。

最新のシステムはかなり進化しており、

その都度多数のスキャンを

同時に処理することが出来るようになっています。


ある企業では、最近、毎秒2億という

信じられないくらいのデータを読み込む

コンピュータ・システムを発表しました。


それらが使用されている方法として、こんな例があります。

いくつかの石油会社では、その日のいついかなる時でも

誰がどこにいるか知るために、

自社の従業員にスマートカードを与えました。


これによって、従業員が禁止されているところへ

入らないようにさせることができます。

さらには、個人がタバコを吸うために

どれくらいの頻度で洗面所や屋外へ行くのかも

監視するのです。


このシステムは人々の連続追跡を可能とし、

そして、それが新しいアイデアであると、

ますます多くの会社が考えるようになってきているのです。


(つづく)



翻訳:ネコペンギン