6.私は誰?


個性は木に似ており、

評判はその木の陰に似ている。


木が、現実なのだと

我々が考えていること自体が

木の陰なのだ


by Abraham Lincoln(エイブラハム・リンカーン)



あなたには、たぶん

一人か二人のヒーローがいるはずです。

しかし、誰かがあなたのようになりたいと

思っていたらどうでしょうか?


もしそうなら、あなたは驚くかもしれません。


我々とは誰なのでしょうか?

そして、自分たちは

他の人たちとは全く違うかも知れないと

誰が思い込んでいるのでしょうか?


あなたは、自分の個性の多くを

意図して選んできたわけではありません。


それは、「遺伝学」の範疇(はんちゅう)です。

しかし、自分の評判の多くは

あなたが自分で選んできたものなのです。


どこかの会社に雇われた瞬間から、

あなたは自分の仕事の評判をつくり始めます。

あなたが下した決定、あなたが話したこと、

あなたのふるまい方、そして

無限とも言える数のちょっとした仕草の多くが

全て統合されて、ようやく

あなたという人物の評判として

認識されるのです。


こういった風に考えること自体

少し怖い気がしますが、

しかし、それくらい影響があるということです。


いいニュースは、

それが本当は決して怖くはないということです。

このことは、あなた自身が理想的な同僚になる

いい機会だからです。


結局のところ、あなたの仕事の評判は、

主として多くの小さな決定の蓄積なのです。


にんじんアクション:



他の人々があなたをどう見ているかということと

あなた自身が自分をどう自覚しているかを

心の中で比較してみてください。


あなたの評判は、もう少し

磨かれる必要があるのでしょうか?


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影は実体を表す。


時として、実体を見ているつもりでも

影を見ていることがある。


実体は、本当のあなたであり、

影は、あなたの評判だ。


実は、大抵の人にとって

実体と影が違うことが多い。


何かの犯罪事件が起こって、

犯人が逮捕されると、

その知人や同僚たちは

インタビューに答えて、

「そんなことをする人とは思えません」とか、

「優しくていい人みたいだったのに」とか

言っている場面が、テレビのニュースなどで

流れることが時々ある。


自分は大したことはないと思っていても、

思いもよらない人が、

あなたのことをずっと目標に頑張っていたり、

あこがれていたりすることがある。


それくらい、実体と評判は違う。


普段の同僚や上司、取引先、

知人や家族などが、自分のことを

どう思っているのだろうかと

一度、静かに想像してみることをお勧めする。


そのイメージが、

自分が考える自分のイメージと

どう違っているか検証してみること。


もし、そのイメージに大きな差があり、

他の人が思い描いている自分のイメージが

実体に比べて悪いと思えたなら、

日常の些細な言動から少しずつ変えて、

イメージ(評判)を変えていくように

してみること。



by ウルフペンギン