2008年6月に、
大阪で「水」を燃料にして走る車が発表され、
試乗運転もマスコミに公開されたことがある。
ところが、マスコミはほとんど取り上げず
一般的には未だ認知されていない。
現在のHV(ハイブリット)自動車は、
メインはガソリンで走行する仕組みだ。
バッテリー走行は、あくまでも補助的なもの。
それでも、リッター30km程走れるくらい
ガソリンは節約可能だ。
さらに、ガソリンを一滴も使用しない
EV(電気)自動車は、バッテリーだけで
走行できるようになっている。
EV車は一見するとエコだが、
バッテリーがまだ高く、効率も悪い。
つまり、現状では車両価格が高くつくということだ。
おまけに、
バッテリー製造にも石油がかなり消費される。
さて、「水」だけで走る自動車というのは、
「水」から直接「水素」を取りだしている。
つまり、「水」から「触媒」を通して
「水素」を取り出し、その「水素」を
燃料として使う「水素燃料電池」を
搭載しているのだ。
但し、「水素燃料電池」というものは既にある。
水素燃料電池のメリットは、
分散発電が可能で、各家庭で
電気とお湯が簡単に得られるということ。
デメリットは、水素を取り出すために
天然ガスなどの化石燃料を使うため、
「化石燃料」からの脱却にはならないということ。
また、水素を取り出すために「改質器」が必要で
そのため「CO2]が多少排出されるということ。
「水で走る自動車」は、
独自開発の「触媒」のおかげで「改質器」が
全く必要なく、二酸化炭素も一酸化炭素も
排出しない。
文字通り、ペットボトルの水で車が
走るのだ。
現状では、水1リットルでの走行距離は
1時間(40km)程度。
最高速度は、まだ時速80km程だ。
それでも水が20リットルもあれば、
800kmも走れるのだ!
但し、
この「水素燃料電池」自体は手造りのため
約200万円かかっているが、
量産すれば20万円以下に抑えられるだろう。
こういう車(と、家庭用発電システム)が
実用化されれば、日本の技術が世界の
自動車産業をひっくり変えすことになる。
当然、石油等の化石燃料の消費も
かなり抑えられる。
残念ながらこの水で走る自動車を開発した企業は
誹謗中傷を受けたこともあり、
現在は情報公開を行っていない。
これとは別に、鹿児島で水素+水で走る自動車を
開発した会社がある。
近いうちに紹介したい。
原子力発電やハイブリット・カーも
間もなく時代遅れとなる!