そのとき、クラスメイトのみんなも『どんな先生が入ってくるんだろう』と
ソワソワした感じで待っていたように思えました。
そして、入り口のドアがガチャと音がし
ドアが開きました。
そこに、清らかな香りと共に現れたのは・・・
あの そよ風に乗った春の妖精 のような 三木先生でした!!

私は、嬉しい気持ちを通り越してビックリ!!してしまいました。
ただただ呆然としていたような気がします(笑)
嘘みたいな現実に、我を忘れるという。。。
でも、現実にあの時の (小学4年生の時のエレクトーンコンサート) 三木先生が
私達クラスメイトの講師に就いたのです!
三木先生は、颯爽とクラスメイトのみんなの前に立ち挨拶をします。
「みなさ~ん、初めまして! 三木 ○○子と申します。
今日からみなさんと一緒に、楽しい時間を過ごせるように、精一杯頑張りますので
仲良くして下さいね♪」
と、本当に笑顔で爽やかに、あの美声で
ペコリと私たちクラスメイトのみんなにお辞儀をしてくれました。
私はというと、内心は『初めてじゃないよ。。。』と思いつつも
挨拶からして、期待を裏切らなかった三木先生に
感激しきりでした。
続いて三木先生は、私たちクラスメイトに向かって
「先生も、みなさんのことをもっと良く知りたいので
まずは自己紹介と、それから好きなことを教えて欲しいな~と思います♪」
それには、クラスメイトのみんなも私も「え~~~っ!!」と声を張り上げましたけど
みんなの表情は、まんざらでもなく
むしろ嬉しそうな表情に満ち溢れていました。(私は違いましたけどね・・・)
そう!この時にはすでに
クラスメイトのみんなは、三木先生の魅力に嵌まっていたのです☆
順番にクラスメイトの自己紹介が始まりました。
みんな、照れながらも笑顔で自己紹介を順番に進めていきます。
私はというと、もう ドキドキ のしまくりで
もうすぐ私の番が近づいてくるという緊張で、頭の中は真っ白でした(笑)
そして、いよいよ私の順番がやってきまして、自己紹介を始めます。
イスから立ち上がり、みんなに向かって
「○○ ヒロカタと言います。好きなことは・・・ えっと、その~ 忘れました。。。」 ぐすん。
クラスメイトのみんなは、失笑気味・・・(私の心の中は、号泣)
でも、そのときの三木先生は
「はい。○○ ヒロカタ君、ありがとう~! ちょっと緊張しちゃったのかな?(うふっ♪)
思い出したら、また教えてね~」
と、ニコッと笑顔で私に向かって言ってくれました。
通常でしたら、落ち込んでしまいそうなところなんですけど
今思えば
あのときの三木先生の笑顔と優しい言葉に救われたような気がします。
でも、当時は自己嫌悪に陥り、内心では『最悪や~~!!』と叫んでました(笑)
クラスメイトの自己紹介も無事に終わり???
エレクトーンの練習を始めます。
新しい教科書を開いて、三木先生が課題曲についての説明とエレクトーンでの演奏を披露してくれます。
優雅に楽しそうにエレクトーンを弾く姿に、私は夢心地のような感覚で見入っていました。
エレクトーンの授業は、とっても楽しいものでした♪
1時間の授業なんですけど、あっという間に時間が経ってしまい
『えっ!もうこの時間!?』なんて思うことは、何度もありました。
それぐらい充実とした時間を過ごせていたような気がします。
2ヶ月目くらいには、クラスメイトのみんなが三木先生に馴染み
私はというと、もう1人の男の子とも仲良くなり
いろんなお話をしたりして、楽しい時間を過ごしたりしていました。
クラスメイトの女の子とは、元々人見知りする性格でしたので
普通にお話出来るようになるまでには、かなり時間がかかっていたような。。。
エレクトーンの練習のほうも、三木先生から与えられた課題曲の自宅での練習に加え
毎週、水曜日の夕方には、いつも一番乗りで教室に入り、ヘッドホーンをして練習に励んでいました。
おかげで、エレクトーンの演奏も上達していき、譜面を見なくても弾けるようになったり
好きな曲を弾くことも出来るようになりました。
ここまでになれたのも、三木先生という存在があったからだと思います。

時は流れ
私は小学校を卒業し、中学生になりましたが
エレクトーン教室のクラスメイトは変わることはありませんでした。
もちろん!三木先生も一緒です。
ある日、三木先生からの提案で
「このクラスのみんなで、コンサートに参加したいと思うんだけど
やってみませんか~?」
クラスメイトのみんなも私も 「え~~~っ!!」と叫びましたけど
続いて三木先生は
「先生は、みんなの上手な演奏を多くの人に聴いてもらいたいの!」
と言ってくれて
クラスメイトのみんなも私も、三木先生の想いに応えようと賛同し
ヤマハエレクトーンアンサンブルコンサートに出演するために
三木先生と私たちクラスメイトは
その日以来、ず~っと猛練習をしてきました。
猛練習というと、厳しいイメージが湧くかもわかりませんが
一生懸命に練習をしながらも、和気藹々とした雰囲気があって
とっても楽しい時間を過ごせているように感じられました。
三木先生はいつも、私たちを楽しい気分にさせてくれていました。
エレクトーンアンサンブルコンサートの当日
クラスメイトのみんなも私も、相当緊張していたと思います。
でも、この日の為にみんな一生懸命練習を積み重ねてきましたし、三木先生も
「いっぱい練習してきたんだから大丈夫よ! みんな、自信を持って演奏を楽しみましょう♪」
と励ましてくれたので、何とか無事に演奏を披露することが出来ました。
ステージ上で演奏を終えた後、客席の方からは、たくさんの拍手をしていただきました。
私はお辞儀をしながら、ふと、横を見ると
ステージ上のカーテンの脇から、三木先生が笑顔で
私たちに向かって拍手を送ってくれているのが見え、凄く嬉しかったことを覚えています。
つづく。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




