雨の上がった歩道の足元をふと見ると、数え切れないほどの小さな小さな蟻が、せっせと道を渡っている。

その道を、時たま、数倍の大きさの蟻が、その行軍を乱さぬよう、注意深く横切る。

私は、その蟻の細い横断歩道に気付いたので、一跨ぎした。






蟻の横断歩道