ここでは、宮城県の海域に絞って、海底土と海水の放射能濃度の推移を整理します。<作業中>
1.海底土
文科省公表の”海底土のCs-134及びCs-137の放射能濃度分布"から、北より南へ続く次の採取点でのセシウム(*)濃度の推移を図1に示す。 *Cs-134とCs-137の合計
A1:牡鹿半島の東エリア沖
B1:仙台湾の沖、牡鹿半島の南西
C1:相馬の沖合い
D1:南相馬の沖合
図1
最新のモニタリング結果(試料採取日:9月7日~15日)
2.海水
2-1:文科省の宮城県・福島県・茨城県沖における海域モニタリング結果
驚きました、文科省は、海底土の採取地点に合わせて海水を採取測定し始めたのですね。
A1の表層が、Cs-134及びCs-137でそれぞれ、0.0022Bq/L及び0.0039Bq/Lで、下層はその一桁上となっていて、驚くべき低い濃度。
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/monitoring_around_FukushimaNPP_sea_sea_area/2011/11/1330_1117.pdf
宮城県・福島県・茨城県沖における海域モニタリング結果[平成23年11月17日](PDF:145KB)
2-2:東京電力株式会社発表の宮崎県沖の海水中の放射能濃度分布
宮崎沿岸6地点(上記文科省の地点より陸地に近い)の海水の上層、中層、下層の放射能濃度を、6月21日の採取日を皮切りこれまで9回試料を採取測定していますが、全てND(不検出)としています。 すなわち、検出下限値以下となっています。
そこで、下限値の推移を下表にまとめました。10月25日採取日より検出下限値が1Bq/L前後になり、そこで不検出となっています。
<参考>
■文部科学省 放射線モニタリング情報
東京電力による東京電力株式会社福島第1原子力発電所周辺の海水及び海上、海底土中の放射能濃度分布
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/around_TEPCO_FukushimaNPP_seawater/
■東京電力株式会社発表に基づく宮城県沖の海水中の放射能濃度分布(試料採取日:平成23年11月10日)
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1600/2011/11/1600_1115mi.pdf