海水から海生生物への放射能核種の濃縮度である濃縮係数は、個々の魚種、魚種の海域環境などで、実際にはかなりの差異がある。


さきに、IAEA(国際原子力機関)の推奨値を取り上げたが、日本ではこれを参照しながらも、原子力環境整備センター(以下RWMC)が日本海域で追加検証を行い、全般的により低い濃縮係数を発表している。(*コンタンさんもRWMCの値をより引用している。)


そこで、両者を比較してみたのが次表



ジョー爺 世界ほっつき歩き!


軟体動物について、RWMCは、そのように大きく括らず、棘皮類(ウニ、ヒトデなど)、二枚貝(軟体部)及び巻貝と分けて検証している。


驚くことに、牡蠣が属する二枚貝の軟体部を取り上げていて、その濃縮係数は13と、IAEA値の5分の1以下となっている。


従い、以降、牡蠣のことを今後考えていく場合、当面、この13を採用するのが良さそうだ。