12月21日の記述に、全目次を追加しました。(12月29日)
で、これは2011年に持ち越して、再読することにしました。
日本経済新聞社=編 日経ビジネス文庫 定価667円+税 (100円で購入)
2003年4月第一刷発行
「本書は1997年、98年に刊行した同名本(全3巻)から抜粋のうえ、新たに加筆したものです。」
とある。
その当時は、かなりいろいろ反響を呼んだらしい。
とにかく、目次を見ると、ギクッとする言葉ばかりが並び、暗澹たる気分になる本だった。
終章はその中でも秀逸!
終章 やはり日本は消える?
1.深まる亀裂
2.描けないポスト同属国家
3.新しい資本主義においつけたか
グローバル化、知識化に焦燥感
外資活用、生き残りのカギに
日米で不祥事、投資家の信頼巡る競争も
技術を富に還元できない経営に課題
付加価値、独自性が切り札に
もう一読すべきか??
アマゾンでは、1円(送料が250円だが)で売っているので、まあ、処分してもいいかと思っている。(これだけメモしたのだから。)
最後に、全目次!
第1章 日本が消える
1 進まぬ改革、老い早くー世界で孤立、個人は孤独
2 大正のしゃぼん玉ー改革壊れ、破局へ
3 無用の「地下都市ー市場老い、甘え続かず
4 夢が盗まれたー若者去り、ソフト沈む
5 逃げ水のビッグバンー米欧に届かず、円に衰え
6 傾く安全ー備え薄く、なくなる信頼
7 隠された酸性雪ー隣国に沈黙、増す脅威
8 間違う裁判官ー変化を忘れ、世界に後れ
9 小学5年生ー「君たちは幸せですか」
10 出島の沈没ー研究鎖国で
11 平成の新遊民ー見つからない探し物
12 なくなる退職金ー老いの負担「雇用」崩す
13 友人がいないー「共生」に乗れず孤独に
14 立ちすくむ人たちー大競争、副作用に怯え
15 英国病より重い ー歴史は繰り返す、されど
第2章 たそがれの同族国家
1 日本システムの敗戦ー負担重く、離れる民
2 明治の忘れ物ー繰り返す市民なき改革
3 きしむ法制度ー震災で揺らぐ官民の絆
4 税の格差は51倍ーモノ言わぬ納税者達
5 負け組が出るー国や会社には救えない
6 おまかせ自治ー政治家のせいにできぬ
7 顔を見ない福祉ー自助根付かず増す負担
8 もう1つの内圧ー違い怖がり「多様」逃す
9 日本語の嘆きー信念込めず、遠のく世界
10 ひよわな花 ー群れに頼り接ぎ木続く
第3章 疾走する資本主義
1 新世紀へ地球規模で競争ー富生む「知識」主役に
2 積み上がる国富ー「利」求め、海外へ奔流
3 コンパーニャー「知識」へ向かう資本
4 溶け合う「労」「資」ー株で報酬、汗を忘れる
5 ハーベイ・ロードー政府の失敗、市場が断罪
6 美学の経営ー実利の時代、存在揺らぐ
7 百貨店の1階ー手変え品変え欲望刺激
8 土地のくびきー「市場」の競争に加われず
9 増殖するリスクーある日、突然にキバ
10 第3の船へ ー産業揺さぶる地球資本
第4章 漂流する思想
1 進歩目指す「軸」どこに =確信揺らぎ自問自答
2 東大三鷹クラブ =百年の計「公」は描けず
3 職人の日記 =次世代に何を語り継ぐ
4 現実が怖い =先送りが苦しみ招く
5 裸のサラリーマン =「お家」揺らぎ、たじろぐ
6 技術に迷う =人との距離を測り直す
7 父の背中 =伝わらぬ心、手探り続く
8 町が縮む =再生へ自治の意識問う
9 マルクスを超えて =新たな経営の理想追う
10 夫は外、妻は内 =崩れる「役割」、選択広く
第5章 「教育」が見えない
1 しぼむ子供の夢 =心脆い若者達
2 均質な「戦士」の競争 =団塊の影、色濃く
3 「横並び」追求の歪み =学士の重み、今は昔
4 「何のため」答えなく =色褪せるエリート
5 スレ違う産・学・学生 =「個性」持て余す
6 かけ声だけの国際化 =外への扉、自ら閉ざす
第6章 「技術立国」の幻
1 ズレ始めた自画像 =「器用で知的」に黄信号
2 戦略欠く研究バブル =硬直化への道歩む
3 「志」に効率化の波 =伝わらぬ技能の神髄
4 はびこる「研究派閥」 =未来担う人材途切れる
5 異端認めぬ“ドングリ” =独創性の新芽育たず
第7章 未来への創業
1 【個の力】日本の改革、流れを太く =下からも「大我」の芽
2 【効率】長州の複式簿記 =「経営」学び官も変革
3 【自助】慰問者は89歳 =「老後」の独立つかむ
4 【開放】30年前の手形 =多様性が進化を促す
5 【速さ】ドッグ・イヤー =将来見据え先んじる
6 【柔軟】モウやんの励まし =敗者復活が活力生む
7 【共生】大地の子たち =国際化を担う市民に
8 【責任】ダチョウの悔恨 =「人のせい」やめ自立
9 【常識】ピーターの法則 =ボスからリーダーに
10 【安全】健康な国家意識 =責任放棄許されない
第8章 「終わり」からの出発
1 危機をチャンスに
2 自治の競争に挑む
3 知識社会に跳ぶ
4 「市場の声」を聞く
5 「知の市場」へ国を開く
6 増税の負の連鎖断つ
7 学生の本分に戻る
8 アジアとの信頼醸成
9 指導者は「個」強烈に
10 「個」の自立と責任
終章 やはり日本は消える?
1 深まる亀裂、見えぬ再生の道
2 描けないポスト同族国家
3 新しい資本主義に追い付けたか