こんにちは。

マラソンとコーチングの関係について少しお話できればと思います。


私事になるんですが、去る312日に名古屋で行われたウィメンズマラソンというものに参加してきました。

 

名古屋ウィメンズマラソンというのは、元々1980年に始まった名古屋国際女子マラソンをルーツとして、ナゴヤドームや名古屋城など、名古屋市内の著名な観光地を回る非常に伝統的なシティマラソン大会です。


その名の通りフルマラソンには女性しか参加ができません。またその演出もとても女性向きに企画されていて、フルマラソンを完走すると、メダルの代わりにティファニーのペンダントが参加者全員に配られます。


しかもその配り方にも演出が行き届いていて、マラソンのゴールであるナゴヤドームには、「タキシード隊」と言われる長身のイケメン達が立ち並び、ティファニーのあの青いボックスを手に持って、ランナーをゴールの先に待っているのです。


完走した女性たちが次々にそのイケメンたちからティファニーのボックスを受け取るというセレモニーがある、とっても素敵なマラソン大会なのです。


私も以前からこのマラソン大会の話は聞いていて、そして全ての女性が思うように、一度出てみたいと思っていました。なかなかチャンスがなかったのですが、今回初めてエントリーをして走ることにしました。


スタート地点からいたるところにピンクや白のバルーンを持ったタキシード隊が、「ゴールで待ってるよ」と声をかけて頂き、ABBAの名曲「ダンシングクイーン」が大音量で流れていたり、まさに「クイーン」になったイメージで気持ちよく走れるいろんな仕掛けがこの大会の演出には詰まっています。


(ちょっとだけ昭和のバブルの匂いがしますが、若い方も沢山参加しています)



ただ、レースの内容はもちろん、フルマラソンです。


フルマラソンということは42.195キロです。

 

この距離を7時間の制限時間の中で走り切るということが大前提になりますので、そこは普通のマラソン大会と同様に過酷なチャレンジを達成しなければなりません。


今回、私はスタート地点に立ったときから「今日は完走できるかな」と、あまりコンディションが良くない弱気な状態ではあったのですが、何とかこれを走り終えて、私もティファニーのペンダントをもらうんだということだけを考えていました


自分の限界への挑戦!とか、これまでの努力の成果をみせたい!とか、タイムを〇〇分縮めたい!といった高い目標ではなく、

そういった少し後ろ向きな?モチベーションで走り始めますと、考えているのはいかにリタイヤせずに、ゴールまで行くかということになります。


この日の練習不足の私は、とにかく完走してペンダントを貰おう、というぐらいのモチベーションで走っています。


そうなると、なかなかこの42.195キロの距離は縮まりません。


そこで、私がマラソンのときに使うのは、いかに自分の脳をだまして距離を短く感じさせるか、また達成感のあるものにするかということを心がけています。


具体的には早速2.1キロ過ぎたあたりで早速達成感を感じます。


「これでフルマラソンの約20分の1は終わった」

走り始めてたったの2キロでこれです。


もちろん4.5キロ地点ぐらいになると

「もう10分の1を走り終えた。」

でございます。

 

5キロを過ぎると、「あとこれを8回ぐらい繰り返せばゴール」と思うようにしています。


もちろんですが、10キロ・20キロ・30キロといった10キロ地点の節目も大きな達成感で満たされます。その距離の大きさを自分で噛み締めます。


また、さらに私の場合、42.195キロの半分に当たる21キロ付近まではカウントアップなのですが、

半分を切ったところから早々にカウントダウンが始まります。

 

半分を切ってから、あとは数字が減る一方ということになります。


そうしていきますと、あと20キロが、あと17キロ、あと15キロと減っていき、当然ですが増える事はありません。


残り10キロをきりますと、もう自分の体と相談して、もう完走できるということも確かになってきます。


そうすればこっちのもの?です。


この最後の10キロは意外と長く数字が減らないのですが、動き続けていればカウントダウンして1キロ、1キロと減っていくことになり、最終的にはゴールが訪れます。


このようにして、自分のつらい気持ちを紛らわしながら、この42.195キロという数字に圧倒されず、完走するのが私のマラソン流儀となっています。


これは私だけかもしれませんので、決しておすすめしているわけではありません。


ただ、この脳内で自分に言い聞かせる方式は意外と有効でして、心がくじけることなく完走できることは確かです。


私はこれが、コーチングのプロセス設定のメソッドと同じだなという事に最近気づきました。


42.195キロというとてつもなく大きな数字ではなく、目に見える小さなステップに区分して、一つ一つをこなして達成していくのは、まさにコーチングにおけるプロセス設定のスモールステップの考え方に他なりません。

 

そして、そのステップごとに達成感をしっかり味わっていくことで、いつの間にか最終的なマラソンのゴールまで、自分のモチベーションを下げずに達成することができるという事例だと思っております。


などということを思って、自分の気を紛らわせながら名古屋の市街地をゆったりとジョギングする、そんな有意義な1日でした。

 

そして、目標達成の後にはしっかりと、タキシード隊の笑顔に癒されつつ、今年のデザインである、エーデルワイスの花の模様が入ったティファニーのペンダントを手にし、足を引きずりながらこのあと数日間の筋肉痛と向き合うことになったのでした。

 

コーチングでは、大きく果てしない目標に対しても、自分が達成可能なゴールを設定して、そこにたどり着けるためのメソッドでもあります。


また、ランナーが一人ではなく、他のランナーやタキシード隊?から得るエールは、まさに伴走者の強みになります。コーチングにおいては、その伴奏者はゴールまで導くコーチの存在です。


コーチングに少しでも興味を持っていただける方がありましたら、ぜひお試しコースを受けてみてください!




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本日はWBCもあり、スポーツで盛り上がった休日を過ごされた方も多いと思います。残りの休日もゆっくりお過ごしくださいませ。



 



 

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