不純な天気がちょっと一休み。今日は暖かい日差しが出てやっと春めいてきた感じだ。人は暖かくなると考えも積極的になるようだ。午後3時、「都麻の郷交流グラウンド」(つまり多目的?)で疲労を抜きながらのウォーキング&ランニングを行った。山々がぱっと輝いたようで、「みすぼらしい」400mトラックがありがたい。なんといっても「貸し切り」状態(毎日のことだが)。誰に気兼ねすることなく思いどおりの調整が可能なのだ。開幕戦の疲労は想像以上で、まだ体にダメージがある。

 「今年も同じメンバーで野球が出来ていいですね」

 あいさつを交わして、2024年度兵庫県還暦野球連盟「古希の部」の三田プリンス開幕戦を迎えた。3月11日(月),三田谷公園野球場に川西ジャガーズを迎えた。まあ練習はちゃんとやっているから投球に不安はない、はずだった。ところがエースとしては恥ずかしい試合内容となってしまった。三田プリンスのホームページから拾ってみると・・・。事務局担当はどのように感じていたかがわかる。

 「初回川西が3安打で2点を先取。さらに2回には三田の2失策に乗じて1点を追加。三田は、その裏、連打に相手の失策で得たチャンスからタイムリー2点打で1点差とする。3回裏には四球のランナーを2失策で同点。2点をリードされた4回、四球や相手の3失策に乗じて4点を挙げ逆転。そのまま、時間切れで逃げ切る。初戦としては、反省することの多い一戦であった」

 まったくわたしとしては反省の多いゲームだった。5点も取られるなんて思いもしなかった。最終回(5回表川西の攻撃)にやっとセットポジションからのフォームが元に戻って助かった。足の踏み出し方がおかしかったのだ。7-5のリードで迎えた5回表、先頭の4番打者が左打席に入った。それまで速球にタイミングが合ってないのに「落ちる球を投げてみようか」と余計な考えが。軽くすくわれてライトオーバーの三塁打。

 「このランナーは無視しましょう」と監督の3塁手Hさんがマウンドへ寄ってきた。「うんうん」。次の打者は2本のヒットを打っている最強打者Hさん。彼を出塁させると同点のランナーとなるからここが踏ん張りどころだ。ところがボールカウントは3ー2に。しかしここからがヴェテラン投手の強味、ファウルが3本続いて、さいごは詰まったボテボテのあたりが三塁前へ。力で勝った。走ってきた三塁走者は本塁でタッチアウト。この回にフォームが戻っていなかったら「同点は覚悟」の場面だった。

 試合後の反省事項はひとこと「準備不足」だったこと。2月14日還暦チームの練習試合で1イニングだけ投げた。調子は良かったのだ。だが19日の練習試合が雨で流れ、試合を想定した紅白戦もまた雨。さらに2月22日にコロナ陽性反応が出て一晩だけだったが、38度の熱が出た。それで5日間休養。5日過ぎると完全に戻ったがそこから練習を開始しての開幕戦だった。「そりゃあかんわ」と思った。

 還暦の練習試合で感じたのだが、川西はチームがまとまっていて全員の意欲が感じられた。仕上がりが早かった。古希でも油断はできないぞと予想はしていたが、よく打たれ、エラーも「よく出て」、悪いときのプリンスが顔をのぞかせた。だが、だが、それでもきっちり逆転してくれるメンバーの底力。苦かったが、わたしにとってもチームにとっても「良薬」となったはず。次回は「謙虚に、初心で」と。

 新監督に「1勝」をプレゼントできてよかった。シーズンが終わるときに、「初戦の川西戦がいちばんやばかったなあ」と笑えるように、さあ初心に戻って19日(月)の宝塚グリーンスターに臨まなくては。大リーグ研究家、故今里 純氏の評伝はやっと95頁まで進んだ。古希野球投手の春は19日から始まるぞ。

 75歳を迎えるシーズン、仲間と元気に野球ができるなんて本当にありがたいことなんだ。