私は普段、会社の通勤に車を使っています。
今日、どうしても気になることがありましたので書きます。
仕事が終わって、いつものように車に乗り込みエンジンを始動しました。
シートベルトを掛けようと、左手を右肩越しに伸ばしましたが、フックの部分を掴み損ねました。
そこで、フックの位置を確認すべく、頭を上から見て右回りに回転させたところ、視線の通過点となるドアの窓に小振りな蛾が引っ付いておりました。
勿論外側です。
ここで、シートベルトの装着はエンジンの始動前だ、などと教習所で習ったことを思い出して突っ込まないでくださいね。
私の住んでる所は、基本的に虫が多いので、車に蛾が引っ付いていようがそんなことは気になりません。
私、基本的に虫怖くありませんし。
いつものように車を走らせ、駐車場から出て帰路に向かいました。
少し走ってから、スピードがのったところで、さっきの蛾のことを思い出しました。
当然、風圧に耐えられずにすっ飛んでいるだろうと思いつつ、蛾の居た所を見ると、なんと、そいつはまだそこに居ました。
それも、風圧で片方の羽が、もう片方の方に追いやられ、殆ど持っていかれそうな状態で明らかに必死でした。
私の性根は意地悪なのでしょうか、ここで更にスピードを上げれば蛾も耐えられまいと思い、少しアクセルペダルを踏み増しました。
その時の自分の顔は、もしかすると少しニヤ付いていたかもしれません。
しかし、蛾はそれでも耐え続けていたのです。
もうこれ以上はスピードが出せません。
仕方なくスピードを落とし、そのまま家にたどり着きました。
走り出してから家に着くまで、その間10分弱です。
結局、最後まで蛾は引っ付いたままだったのですが、駐車場に車を停め、次にエンジンを止め、降りるためにドアのノブを引いたところで蛾は飛び去っていきました。
私の負けでした。
しかし何故、ガラスのツルツルの面であそこまで踏ん張ることができるんでしょう。
虫さんって凄いですね。