僕達は彼女をどう受け止めればいいかなんてわからないし、偽善の行為を彼女が嬉しがるとは思えない。
誰の事だか分からないと思うからこそかいてしうけども。
体育の授業で頭か首を強く打って、入院した子がクラスにいたんです。彼女はそれから殆ど学校に来る事がなかったから、「登校し辛くなったんじゃない?」と誰かが言い始めたりもして。
でも、どうやらそれは違ったらしい。
始めは言葉が理解できなくなる程度だったのが、時間が経つにつれて幼稚化していき、今は2,3歳並の知識になってしまうとか。
何かの拍子に17歳の自分に戻れるけど、その間の記憶は一切ないとか。
小説とか漫画とか、ドラマの設定にありそうな記憶障害。
いや、実際にあるからこそ設定に使われるんだけども・・・・。
「だから、そうなった時に助けて欲しい。」
と本日、クラスの皆に彼女が言ったのだ。
そりゃあ、助けるとも。僕にだって良心はある。
だけども、どう助ければいいかが問題なわけだ。幸か不幸か、僕はそんなに仲がいいわけじゃないから楽観的に見てるけども、もしもこの先、仲の良い友がなったらどうすればいいか心配になったりもする。
―――――まあ、うん。
どうするかはこれから起こる出来事の中で無条件に進んでいくわけ。
僕が何を考えようと、それを僕が実行しない限りこの物語の登場人物にはならないし、なったとしても真実に驚いたクラスメイトの一人だったりするわけ。
役割をのぞむ訳じゃあないけども、手助けできる事があるのならばどうぞ、って気分で。 以上。
ドラマチックな事が起こるのは突然。