「お金と自分の人生を引き寄せる」

      

 

私の小学生時代の同級生。

 

彼は私と一緒で転校生。

出会いは小学5年生でした。

 

少し変わっているというか

大人びた考えを持っていました。

 

とにかく親から

独立したいようでした。

 

中学生になり、

それは行動に出ました。

 

家を出る資金をためるため

新聞配達を始めました。

 

秘密にしていましたが、

他にも今でいうアルバイト

ではないですが

 

何かを手伝い、対価として

お金を稼いでいたようです。

 

一言でいうと

他の中学生とは違っていました。

 

彼とは高校は別のところに行き

それぞれの生活環境も変わり

 

少しずつ疎遠になりました。

 

それから数年、

20歳の成人式に彼は

姿をあらわしました。

 

異才は相変わらずで

おかっぱ頭にジョンレノンバリの

丸サングラス、からし色のスーツに

かまぼこ底上げ靴のアバンギャルド。

 

彼は大学には進学せず

数年海外を放浪した後、

東京の出版会社で働いていました。

 

私が大学を卒業し、

社会に出てから数年、

 

地元の女性同級生から

同窓会の相談。

 

その会話の中で、

 

「Ⅰ君、東京で出版社を立ち上げたみたい」

「ホームぺージが出てたわ。」

 

彼ならやるだろうなと

漠然と思いながら

 

私も社会人として日々に追われ

あわただしく時間が過ぎていきました。

 

それから数十年

 

ひょんなことから

共通の知人をきっかけに

彼と再会しました。

 

彼は成功していました。

 

服装のセンスも良く、

身につけているものも、

特に時計、靴は一流品です。

 

私も時計と靴が好きなので

当然、目が行きます。

 

サラリーマンとは

明らかにちがう風貌ですが、

 

嫌味がない

個性的なセンスです。

 

彼はなぜ成功したか。

 

出版会社を経営しながら

ゴーストライターという

顔ももっていました。

 

そういえば

小学校の卒業文集で

彼は堂々と6年間の担任の先生たちの

ランキングと評論を書いたことを

思い出しました。

 

最後の担任の先生は3位でした。

辛口のコメントとともに。

 

彼らしい人生だなと

少しうれしくなりました。

 

成功の秘訣は

ゴーストライターの仕事の

人脈、出会いでした。

 

 

つづく

 

May the force

              be with you