こちらはイチジクの缶詰であります。

新潟県上越市にある「マルト(○のなかにト)歌代商店〉という、とても風雅な名前のイチジク菓子専門店が製造・販売している。ちなみに歌代は「うたしろ」と読む。

この缶詰が発売されたのは明治40年(1905)のこと。今から120年も昔だ。

 

缶切りを使って(懐かし!)フタを開けると、シラップに浸かったイチジクが現れる。

その実の大きなことよ。ひとつずつ皮をむいてあるから柔らかく、取り出す時にスプーンなどを使わないと崩れてしまう。

 

かくのごとし。

この缶にはゴルフボール大のイチジクの実が合計8コ入っていた。

(個数は全体の重量によって変わる)

このイチジクは蓬莱柿(ほうらいし)という品種で、歌代さんの地元である上越市大潟区で大事に育てられたものだ。

 

実は収穫したらすぐに茹で、皮をむく。それをシラップに浸けるのだが、シラップは水とグラニュー糖だけで作った素朴なものだ。この製法は、120年前に初めて製造したときから変わっていないという。

 

口に含めば、一瞬、栗の甘露煮のような香ばしい甘味が感じられるが、これはシラップの味。

イチジク自体にクセがなく、甘味と酸味が実に穏やかで上品。

それに、イチジク特有の青臭い匂いがまったくない。そこが素晴らしい。

 

 

原材料名:いちじく(新潟県上越市大潟産)、水、グラニュー糖

固形量:280g

内容総量:470g

製造&販売:マルト歌代商店

価格:税込1620円