12年くらい前に、職場の忘年会のビンゴ大会で任天堂Wii(ウィー)が当たったことがあります。

 

Wiiは任天堂が開発して2006年に発売開始された家庭用ゲーム機です。価格は24800円ですが、俺が当たった時にはゲームソフトやら別売りのリモコンやら周辺機器も色々ついていたので、総額40000円以上はしたと思います。当時Wiiは最先端のゲーム機だったので、当たった時は同僚の女の子達から「素敵!」とか「いいなー私に下さい!」とか言われて随分チヤホヤされたのを覚えています。いやチヤホヤされていたのは俺じゃなくてゲーム機なんですけどね。

 

それから12年、Wiiは一度もプレイされることなくウチの押入れで眠り続けました。wiiってリモートコントローラーを振って遊ぶスポーティースタイルなゲーム機で、遊びながら運動出来ちゃうところなんかがウリなんですけど、それがどうも俺の趣味には合わなかったんですよね。俺はゲームには明るさよりも暗さを求めているので。ゲームとはどこか陰湿であるべきなのです。

 

しかし昨今のコロナ禍で運動不足になってしまい、そして思ったのです。Wiiなら、遊びながら運動不足も解消出来るんじゃないかと。。

 

いやそれ発売当初から任天堂さんが言ってますがなー!最初からそれが売り文句ですがなー!!と言われてしまいそうですけれども、12年前の俺にはそのコンセプトはちっとも魅力的ではなかったんですよね。別に運動不足とかでもなかったし。それが12年経った今、突然魅力的に。なんなの。

こういうことは、麻雀でもあります。配牌時点では平和系の和了りが見える手牌。横に伸ばしていく気満々だったのに、何故か縦に縦にと牌が重なり気が付けば七対子イーシャンテン。そして次順あっさりテンパイ。こうなると、序盤に捨てた場に一枚切れの字牌が恋しい。あの時は全然魅力的な牌じゃなかったのに、今になってこんなにも魅力的に映るなんて。あの子が今手牌にいれば、迷いなくリーチを打てたのに。

 

ただまあ俺の場合こういうことも有り得ると想定してWiiをずっと手元に残していたわけで、先見の明というか、持ち前の雀力の高さが実生活でも発揮された一場面なのかなとは思います。雀力が低い人はこの未来を見逃してとっくにWiiを売り飛ばしていたでしょうね。当時のそこそこの高値で。或いは可愛い女子にサクッとあげちゃってそっから恋愛に発展したりね。

 

あれ?そっちが正解だった?