RTDリーグ最終日の対局が先ほど終了し、大接戦の末に小林剛プロの優勝という結果で幕を閉じました。面白かった。最後の最後まで目が離せない展開で、1位から4位の選手まで最終局に優勝の目が現実的に残るなんて展開は3期目を迎えたRTDリーグにおいて初の出来事でした。

 

しかし、このRTDリーグはこの2018年度を以て終了となります。来期以降はRTDトーナメントという形でRTDの名前自体は残るものの、実質的には今年開幕したMリーグにその役割を譲るという形になります。

 

正直俺はRTDリーグのほうがMリーグよりも面白いなと思って観ていたのですが、麻雀業界としてはMリーグを中心として発展させてゆきたいので、そのためにRTDリーグに一度幕を下ろすという選択がとられるのも仕方がないのかなと思います。Mリーグのほうもまだ始まったばっかりでこれからどんどん面白くなってゆくと思うし、期待したいと思います。

 

Mリーグが個人的に見てイマイチ面白くない理由として、まず選手が必ずしも最高の実力者という指標で選ばれた人ばかりではないという点があります。はっきりと言えばタレント性などのほうが重視されいる部分もあり、それはドラフトの指名順位などからも見て取れました。結果、対局内容がRTDリーグよりも皮一枚ですが劣っているように感じられます。熱さもRTDリーグほどには伝わってきません。これは新規リーグということでまだ選手たちも手探り状態でやっている部分もあるせいかとは思いますが。

 

もう一点、団体戦としての意味の薄さが有ります。3人一組の団体戦という形式が謳われてはいるものの、なんでその3人なのというところが前述のドラフトの経緯などから今一つピンとこないし、やっていることも個人戦をなんとなく交代交代打っているだけに感じられてしまいます。個人個人の選手はわかるけどチームについては印象が薄いというようなことは、他のMリーグブロガーの方も書かれていました。この選手がここのチームで、このチームはどういう特徴があるんだというところは2年目くらいになればもう少し輪郭がはっきりするかもしれないとは思いますが、1年目の現時点では正直ボケてしまっています。

 

団体戦としての特徴を出す案としては、1日2半荘が行われますから、1半荘目は一発赤裏無しのいわゆる競技ルールにしてみる等の、メリハリを利かすのが見る側からしたら面白いと思います。1半荘目と2半荘目まったくルール一緒なのに選手交代とか、それって何のためなんだろうって感じですからね現状だと。スポーツ選手じゃないんだから1半荘打っただけでスタミナ切れましたとかあるわけもないし。

または、半荘中の局間でも選手交代を可能にしてみるのも面白いかもしれません。東場で打力のある選手が得点に成功したら、南場は守りに長けた選手が抑えとして登場するとか。それならば選手交代にも意味が感じられます。

 

あとまあこれは現状7チームしかないので仕方ないですが、ゆくゆくはプロ野球のように2リーグ制に出来たらシステム自体は面白くなるでしょうね。

 

最後に、2018/11/3時点でのMリーグの成績を載せて終わります。

 

1位 +188.6 ABEMAS (24/80)

2位 +93.6 風林火山 (22/80)

3位 +86.4 Pirates (24/80)

4位 +22.2 ドリブンズ (22/80)

5位 ▲32.3 雷電 (20/80)

6位 ▲40.6 フェニックス (22/80)

7位 ▲317.9 麻雀格闘倶楽部 (26/80)