図1
南4局0本場南家6順目ドラ8p
東家28300
南家25700
西家23500
北家22500
この手牌でどう打ちますか?というのを先日ピグの日記に載せました。4s切りリーチ、或いは1s切りのダマという意見が多かったですね。
点数計算の出来ない人には難しいかもしれませんが、状況的にはトップ目と2600点差というところがミソです。ついで下位ともあまり点差がないというところも加味する必要があると思います。
手牌は既に聴牌しています。しかしこの形でリーチを放つと、ツモか東家直撃ならばトップを獲れますが、西家か北家から出ると裏1条件となります。
順位率的には、味も素っ気もない感じですが5pと1sのシャンポンリーチが正解だと思います。2位以上を高い確率で確保出来る選択だと思います。しかし俺の所属するピグ麻雀コミュはTOP獲りのルールでしたので、俺はここから1sを切ってダマとしてみました。この点差でこの順目、この手牌なら和了れば確実にトップを獲れる手に仕上げたかったのと、この待ちが自分の打ち方に合う最終形だとは感じられなかったというのも理由です。
この手で1sを切ってダマとしておくと、タンヤオへの渡りとなるのはもちろんのことですが、仮にダマで5pや4sをツモってしまっても、そこから更に1sを切ってだだっ広いくっつきイーシャンテンに構えることが可能です。
図2
図2は5pをツモってしまった局面ですが、ここで和了らず1sを切ると超絶待ちの広いイーシャンテン(正確には1-4sのフリテン)、しかも好形となる可能性がとても高い形となります。状況的にとにかく役を1つ付けてツモ和了りたいですから、好形を目指す価値は十分にあります。下位に反撃されても跳ね返すだけの余裕も生まれます。
と、1s切りを推しといてなんですが、それでも俺は図1の手は5pと1sのシャンポンリーチが基本であり本線だと思います。リーチ棒を出して尚、一人聴牌でのトップもありますしね。1s切りのダマは応用、或いはこだわりの一打かもしれません。しかし図1の時点でタンヤオへの渡り、更には図2の牌姿から和了らずの1s切りまで想定出来ているかどうかというのは大切です。図1の時点で、1sが引掛けになるしリーチだ!というのと、図2以降の可能性まで考慮した上で結論として5pと1sのシャンポンリーチを選択する人とでは、長い目で見て成績に大きな差が出ると思います。