涙の数だけ強くなれるよっていう歌詞の歌があって。岡本真夜さんの「TOMORROW」って歌だけれど。
あれは、本当にそうなのかなあって、今ふと思う。俺は、涙の数だけ強くなってきたのだろうか。
傷口に修復を重ねて、皮が厚くなってはいるかもしれないけれど、痛みに対して強くなったとか、そういう実感は今のところない。
そもそも、悲しみに慣れるなんて、そんなことは無いと思うよ。悲しいものは、幾つになっても悲しい。
もし悲しみに慣れたとしたら、喜びにも慣れちゃうんだろうね。悲しめない人が、喜びを感じられるとは思えない。それなら、悲しみに慣れたいなんて俺は思わない。
と言いたいところだけれど、本当に悲しい時には、悲しみに慣れてしまいたいって思ってしまう。もう喜びはいらないから、とりあえずこの悲しみから救ってくれって。
どんなに悲しい時でも、負けない、諦めないって思える気持ちの成長が、岡本真夜さんのいう強さなのかもしれない。その強さはどうやったら育つんだろう。悲しいときに、思えばいいのか?呪文のように叫べばいいのか?
案外、そんなものなのかもしれない。救ってくれって思ってるよりは、幾分気が強く持てる気がする。