あの日から19年「手紙 めぐり来る春に」
阪神淡路大震災から19年。時が経ち、今、私の手に二冊の本があります。友人の前田伊都子さんが著者である「手紙 めぐり来る春に」これは、あの震災から三年後の1998年に出版されました。朗読劇の上演もこれまでにされてきました。実際に伊都子ちゃんが芦屋で地震の被害を受けました。当時、娘さんは小学校一年生でした。その担任の先生との実際の手紙のやりとり・・・それがきっかけとなり、「手紙 めぐり来る春に」を書かれました。担任の先生ご自身は、三人のお子様がいらっしゃって、あの日の朝、長女の方を亡くされました。本の構成は、*小学校教師と児童の母親との手紙*避難所の老婦人と小学五年生の男の子との手紙*ボランティアの青年とその恋人との手紙*ふたたび、小学校教師と児童の母親との手紙このようになっています。全てが繋がっていく素晴らしい構成です。昨日17日も神戸の小学校で朗読劇としての上演をされたようです。(今年24歳になるうちの次男も小学生の時に、出演させて頂いたという貴重な思い出があるのですが・・・)そして、もう一冊は、昨年、読んでおりました、「心のケア ~阪神淡路大震災から東北へ~」年明けに再びこの本を開く機会がありました。<回復への道のり~肉親を失った二人の経験から~>という章を読み返しました。それは、自らの苦しい体験を語り、今現在回復に向かっているというものなんですが。・・・・えっ?と固まりました。これは?!体がぞわっと来ました。私は、本棚からここ数年は開いていなかった「めぐり来る春」を持ってきて確認してみました。なんとそのお一人は、「めぐり来る春に」その中の小学校の先生の中学生の次女の方でいらっしゃったんです。お姉さまを失った苦しい体験、そしてその後にも長年苦しまれたご自分との戦い・・・その体験を語られていました。実は、私は調べたいことがあって、出逢った本でした。紀伊国屋の中をぐるぐる廻って、廻って、手にした本でした。そして今、私の手の中で、この二冊の本が出逢ったんです。本の内容を上手にここで伝える筆力が、私にはありません・・・改めて 前田伊都子著「手紙 めぐり来る春に」久方ぶりに読み返しました。いい本ですとかの一言ではかたずけられるものではありません。これからも読み返していきたい、いえ、読み返していかねばならない一冊です。